11.15.15:21 [PR] |
10.17.03:16 Not to say good-bye for my friends. |
声優さんが交代すると決まってからずっと書きたかった話。
でも全然まとまらなくて自分の力不足を痛感しました…
ありがとうとお疲れ様とこれからもよろしくと。
ワタシの中で彼らは決して色あせることなく存在し続けてくれるから。
だから、さようならは言いません。
ささやかで拙いけれど、ワタシが出来ることといったらこれくらい。
読んでやるよっていう方は追記へどうぞ。
「拙者、ちょっと修行に行ってまいろうと思う。どこへ行くかはまだ考えておらぬ。いつ帰るかも…決めてない」
告げられた五右ェ門の言葉は普段どおりのはずなのに、なぜか酷く哀しげに聞こえた。
「奇遇ね、アタシもしばらく旅行に行こうと思うの。行き先? 日程? さぁ…どうしようかしら。たまには五右ェ門みたいにフラフラ当てもなくっていうのもおもしろいんじゃないかしら?」
その五右ェ門の隣に立つ不二子の顔が、いつものように妖艶に笑っているはずなのにほんの少し寂しげに見えた。
「…警視総監殿の命令でな。不本意ながらもしばらく別の任務に就くことになった。だがいつか必ずお前を逮捕しに戻ってくるからな!」
2人の横で精一杯に叫んでみせる銭形の顔は、隠されることもなく悔しさに歪んでいた。
認めたくなくて、でもいつかはこんな日が来ると分かっていたからこそ哀しくて寂しくて悔しくて。笑って送り出すのが自分の役目だと分かっていても、行くなと縋り付いて追いかけたくて仕方ない。プライドもクソもあるものか。行くなと喚いて駄々をこねて叫んで。それで引き止めることが出来るのならば今の自分にならなんだって出来そうな気がした。
「五右ェ門…不二子…とっつぁん…っ」
今生の別れではない。束の間の別れの後には彼らがまた帰ってくると分かっていても、帰って来る彼らは今までの彼らと少し違うのだということも知っているから。何よりも自分が一番そのことを理解しているから。
彼らがいたからここまで走れた。これからだってずっと走っていけそうな気がするのも。
思わず伸ばしかけた手を横から引かれた。
「…やめときな」
傍らに立つのは何時だって自分の隣に居た黒い相棒。そして今も自分の隣にいる男の手は、力強くルパンの手を引いていた。
「…つらいのはお前だけじゃねぇよ…。あいつらだって…」
分かっているのだ。志半ばに自分から離れることを選択した彼らが、何一つ悩みもせずにその選択に至ったなんて思わない。誰よりも悔しいのはきっと彼ら自身だということも。
「それに……俺だって」
そして、彼らを同じ様に見送らなければならない相棒も同じ様に悔しいのだと分かっている。帽子の下に隠れた表情は読めない。しかしかすかに哀愁を帯びた声色が、何よりもその男の心情を表していた。
「次元…」
かつて自分を見送り、今また長年闘ってきた友を見送り、それでも尚ここに残ると決めた男の心中はどんなものだろうか。
「…俺はここに居る。お前が居なくなるまで、ここに居てやる」
揺らがない力強い声がルパンの耳に届いた。最後までここにいるという強い強い決意。
「…おぬしがおるのならば、我らも安心だ」
「そうね。ルパンのこと頼んだわよ?」
「他のやつに逮捕させるようなヘマするんじゃないぞ!」
「おう、任せとけ」
口々に言い合って笑い合う。いつもとなんら変わらないその光景に、不意に涙が零れそうになった。それを見止めた次元が小さく鼻で笑う。
「…泣くんじゃねぇよばーか」
「なっ…んな…泣いてなんか」
「お前は」
不意に、とんっと背中を押されて一歩前によろめいた。
「そこで胸張って立ってりゃいいんだ」
呆然と立つルパンの目の前にはいつもと変わらぬ顔で笑う仲間と恋人と好敵手の姿。
「じゃあね、ルパン」
「また」
「今度こそ逮捕してやるから覚悟しておけ!」
並んで歩き始めるその背中がまた涙で曇るのを感じて、ルパンは俯いた。その背中にそっと手が伸びる。
「…泣くなって。今度はお前が支えてやる番だろ?」
「…あぁ…わかってるさ」
帰って来た自分を迎えてくれて支えてくれたのは彼らと次元だ。そのおかげで今自分はここに立っている。だから今度は帰って来た彼らを迎えてやらねばならない。
乱暴に目元を拭いぐっと唇を噛み締めて顔を上げると、3人の背中が見えなくなるまで見送った。ありったけのありがとうとお疲れ様を籠めて。そして帰って来た彼らをこれからもよろしくと、笑顔で迎えてやるために。
「待ってるぜ、この先で。次元と2人で」
まだまだ止まれない。止まらない。帰って来る彼らのためにも立ち止まるわけにはいかない。
「行くぜ次元!」
「おう、相棒」
見えなくなった3人に背を向けて、彼らとは反対の方向へと歩みだす。後から追いかけてくる彼らの帰る日を待ち侘びながら。
言いたいことも書きたかったこともひとつもまとまってる気がしない・・・orz
力量不足にホントに泣きそうだけど、でもこれ以上遅くなるとダメだよなと思って無理矢理アップしました。
テレスペ当日までパチとかの動画とか見ないつもりでいるんだけど、どうだろう。
最後まで読んでくださってありがとうございました!!
でも全然まとまらなくて自分の力不足を痛感しました…
ありがとうとお疲れ様とこれからもよろしくと。
ワタシの中で彼らは決して色あせることなく存在し続けてくれるから。
だから、さようならは言いません。
ささやかで拙いけれど、ワタシが出来ることといったらこれくらい。
読んでやるよっていう方は追記へどうぞ。
「拙者、ちょっと修行に行ってまいろうと思う。どこへ行くかはまだ考えておらぬ。いつ帰るかも…決めてない」
告げられた五右ェ門の言葉は普段どおりのはずなのに、なぜか酷く哀しげに聞こえた。
「奇遇ね、アタシもしばらく旅行に行こうと思うの。行き先? 日程? さぁ…どうしようかしら。たまには五右ェ門みたいにフラフラ当てもなくっていうのもおもしろいんじゃないかしら?」
その五右ェ門の隣に立つ不二子の顔が、いつものように妖艶に笑っているはずなのにほんの少し寂しげに見えた。
「…警視総監殿の命令でな。不本意ながらもしばらく別の任務に就くことになった。だがいつか必ずお前を逮捕しに戻ってくるからな!」
2人の横で精一杯に叫んでみせる銭形の顔は、隠されることもなく悔しさに歪んでいた。
認めたくなくて、でもいつかはこんな日が来ると分かっていたからこそ哀しくて寂しくて悔しくて。笑って送り出すのが自分の役目だと分かっていても、行くなと縋り付いて追いかけたくて仕方ない。プライドもクソもあるものか。行くなと喚いて駄々をこねて叫んで。それで引き止めることが出来るのならば今の自分にならなんだって出来そうな気がした。
「五右ェ門…不二子…とっつぁん…っ」
今生の別れではない。束の間の別れの後には彼らがまた帰ってくると分かっていても、帰って来る彼らは今までの彼らと少し違うのだということも知っているから。何よりも自分が一番そのことを理解しているから。
彼らがいたからここまで走れた。これからだってずっと走っていけそうな気がするのも。
思わず伸ばしかけた手を横から引かれた。
「…やめときな」
傍らに立つのは何時だって自分の隣に居た黒い相棒。そして今も自分の隣にいる男の手は、力強くルパンの手を引いていた。
「…つらいのはお前だけじゃねぇよ…。あいつらだって…」
分かっているのだ。志半ばに自分から離れることを選択した彼らが、何一つ悩みもせずにその選択に至ったなんて思わない。誰よりも悔しいのはきっと彼ら自身だということも。
「それに……俺だって」
そして、彼らを同じ様に見送らなければならない相棒も同じ様に悔しいのだと分かっている。帽子の下に隠れた表情は読めない。しかしかすかに哀愁を帯びた声色が、何よりもその男の心情を表していた。
「次元…」
かつて自分を見送り、今また長年闘ってきた友を見送り、それでも尚ここに残ると決めた男の心中はどんなものだろうか。
「…俺はここに居る。お前が居なくなるまで、ここに居てやる」
揺らがない力強い声がルパンの耳に届いた。最後までここにいるという強い強い決意。
「…おぬしがおるのならば、我らも安心だ」
「そうね。ルパンのこと頼んだわよ?」
「他のやつに逮捕させるようなヘマするんじゃないぞ!」
「おう、任せとけ」
口々に言い合って笑い合う。いつもとなんら変わらないその光景に、不意に涙が零れそうになった。それを見止めた次元が小さく鼻で笑う。
「…泣くんじゃねぇよばーか」
「なっ…んな…泣いてなんか」
「お前は」
不意に、とんっと背中を押されて一歩前によろめいた。
「そこで胸張って立ってりゃいいんだ」
呆然と立つルパンの目の前にはいつもと変わらぬ顔で笑う仲間と恋人と好敵手の姿。
「じゃあね、ルパン」
「また」
「今度こそ逮捕してやるから覚悟しておけ!」
並んで歩き始めるその背中がまた涙で曇るのを感じて、ルパンは俯いた。その背中にそっと手が伸びる。
「…泣くなって。今度はお前が支えてやる番だろ?」
「…あぁ…わかってるさ」
帰って来た自分を迎えてくれて支えてくれたのは彼らと次元だ。そのおかげで今自分はここに立っている。だから今度は帰って来た彼らを迎えてやらねばならない。
乱暴に目元を拭いぐっと唇を噛み締めて顔を上げると、3人の背中が見えなくなるまで見送った。ありったけのありがとうとお疲れ様を籠めて。そして帰って来た彼らをこれからもよろしくと、笑顔で迎えてやるために。
「待ってるぜ、この先で。次元と2人で」
まだまだ止まれない。止まらない。帰って来る彼らのためにも立ち止まるわけにはいかない。
「行くぜ次元!」
「おう、相棒」
見えなくなった3人に背を向けて、彼らとは反対の方向へと歩みだす。後から追いかけてくる彼らの帰る日を待ち侘びながら。
言いたいことも書きたかったこともひとつもまとまってる気がしない・・・orz
力量不足にホントに泣きそうだけど、でもこれ以上遅くなるとダメだよなと思って無理矢理アップしました。
テレスペ当日までパチとかの動画とか見ないつもりでいるんだけど、どうだろう。
最後まで読んでくださってありがとうございました!!
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