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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.15.15:39

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  • 11/15/15:39

07.04.00:40

捧げ物3

真史さんへ。
お誕生日おめでとうございますとかもういつのことだよって感じですが…
良かったらもらってやってくださいませ。

*ル次です
*ルパン様に甘える次元さん
*真史さんのみお持ち帰りOKです

大丈夫でしたら追記へどうぞ


朝、目覚めたら隣に。

 眩しさを感じて目覚めてみれば、開けっ放しだった窓からは朝日。
 そして背後に人の気配を感じて寝返りをうってみれば、寝ぼけた視界には隣で眠る次元の姿。一瞬で眠気も飛んで、まじまじと見詰めてしまった。これは俺としては結構驚くべきことだったりする。
 例えば女の子が相手だとしても。俺のほうが早く目が覚めて先に出かけることがほとんどで、たまに俺の方が寝坊したとしても、そういう場合俺が起きるまで一緒に寝ててくれるような子は意外に少ない。
朝飯を作ってくれるような家庭的な子、一緒に寝てくれない恥ずかしがり屋、俺を置いてさっさと帰っちまうサバサバした子。いろいろいるけど一緒に朝までってことはなかなかない。

 そしてこれが最愛の次元ちゃんの場合、さらに輪をかけて可能性としては限りなくゼロに近い。
 元々がちょっとした人の気配ですぐ目が覚めるくらいに敏感な性質。
やっと俺の気配には慣れて一緒に寝るようになってくれたものの、眠りは浅いし絶対と言っていいほど俺よりも早起きだ。そして、妙に生真面目でシャイなところがあるこいつは俺が起きるまでベッドで一緒に寝るなんてことはせずに、
早々に朝飯を作りに起き出すのが常なのだ。どんなに前の日に甘い夜を過ごしたとしても、俺が起きたときには大抵いつものストイックな次元に戻っている。
 だから今日は、目が覚めたときに次元の姿があるだけなのに、なんだか物凄く嬉しくてたまらない。

 起こさないように、気配を殺してそっと寝顔を覗き込んでみた。
 どうやら狸寝入りを決め込んでいるわけでもなく、本当にぐっすりと眠っている。よほど昨夜疲れさせたかと一瞬思ったが、思い返す限りいつもと大して変わらないと思う。

 普段昼寝なんかをしてるときには帽子で顔を隠しちゃってるし、こんなに無防備に寝顔が見れるのが珍しくて、
まじまじとみつめてしまう。
 彫が深い目鼻立ち。長い睫毛にきりっとした眉。眉根を寄せていることが多いせいで眉間にはちょっと深い皺ができてる。日本人名前の癖におおよそ日本人らしくはない顔立ち。生い立ちも良く聞いたこともないし、多分本人だって正確に全部答えられるような育ち方はしていないと思う。
 その証拠に出会ったばかりの頃の次元ときたら、まるで野生の狼のようにだったのを覚えている。それも群れを作らない孤高の狼って感じ。周りの全ては自分の敵で、ちょっとでも敵意を向けられれば容赦なく噛み付いてやる。そんな雰囲気を纏っていた。れがどうだ。今ではこんなにも人の気配に慣れて、俺の傍で無防備に眠っている。

「ん…」

 そんなことをつらつらと考えていると次元が小さく身じろいだ。

「おはよ、次元ちゃん」

 薄目が開いたから声を掛けると、ぽやんと焦点の合わない目でこちらを見上げてくる。

「なんだ…お前、起きてたのか」

 寝起きの少し掠れた声。そんな声を聞けるのも嬉しいなんて。

「ん。珍しいね次元ちゃんが俺より遅いの」

 子犬のようにごろごろと頬を擦り付けてやると、ちょっと困った顔になるのが可愛いと思う。いつもなら擦り寄る俺の手なんかあっさり振りほどいちゃうのに、珍しくされるがまま。相変わらずぽやんと眠そうな目で俺をみつめる。

「…ホントは一度起きたんだけどな…」
「え」

 ごにょごにょと呟かれる次元の言葉に一瞬耳を疑う。一度起きたにも関わらず起きださないで二度寝してたとか、初めてじゃない?

「なんか…たまにはいいかと思って…」

 寝言のようにごにょごにょ言いながら、俺の手を振りほどくどころか反対に俺の腕にぎゅむっと抱きついてきて、そのままもぞもぞと掛け布団にもぐりこもうとする。あらら。次元ちゃんてば相当おねむ? いやいやこれってもしかして。
 今にも眠ってしまいそうな次元ちゃんを胸元にぎゅーっと抱きしめて、にやにやしながら覗き込んだ。

「甘えたさんのお前超可愛いんだけど」

 途端にぼっと耳まで赤くなるんだからもうどうしよう。そんな反応されたんじゃ俺様理性飛んじゃうでしょうが!

「お…お前が無茶するから身体中痛くてしょうがないんだよ! 少しは労われってんだ馬鹿。俺は寝るからな! 邪魔するなよっ!」

 素直じゃないんだからもう。真っ赤になって布団に潜っちゃった次元ちゃん。それでも俺から離れようとはしないから、そのまま布団の上からぎゅーってして。

「おやすみ次元ちゃん」
「………ん、おやすみ」

 胸いっぱいで幸せすぎて泣いちゃいそうかも。
 今日はどことん、2人で朝寝といきますか?

                                                  Fin.
~Happy Birthday dear Masafumi!~
 



甘えたな次元さんということでリクを頂いたのですけれども
あれこれ…どっちが甘えてるんだかわかったもんじゃないね……←ごーん
ただのバカップルが出来上がってしまいましたすみません(´;ω;`)
こんな程度ですみませんそしてめさめさ遅くなってすみません(´;ω;`)
リクありがとうございました!
これからもどぞよろしくお願い致します!!

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