11.15.19:22 [PR] |
03.18.22:58 普通に。 |
普通にSSSを投下です。
ワタシは普通に出来ることをします。
・ル次
・短いです
・ほのぼの系
以上大丈夫な方は追記よりどうぞ。
~sleep late in the morning~
暖かい部屋。少しばかり眩しい、窓から差す太陽の光。どこからか俺を呼ぶ声。
(…元……次元…?)
ほんの少しハスキーで特徴的なくせに、甘く耳馴染む声。その声が、俺を眠りの世界から連れ出す。
(ほら、起きろよ次元?)
「ん……も少し…」
昨夜は仕事をひとつ片付けて、帰ってきてから目一杯酒を飲んだ。そんなことをふわふわと思い出す間にも、意識は眠りの波間に沈んでいく。
(…ったく、しょうがねぇなぁ)
そんな声が聞こえて、ふわりと暖かいものが俺を包んだ。
「んー……」
―あぁ、あったけぇなぁ…―
その台詞が夢か現実かもよくわからないまま、心地いい温もりに身を委ね、俺はまた眠りに落ちていった。
* * * * * *
「ルパン、次元、おらぬのか? …うん?」
修行に出る前に挨拶でもと、アジトを尋ねた五右ェ門。中から返答がないのを訝しく思い、部屋に足を踏み入れ、眉間にしわを寄せた。
酒と煙草の匂いが充満する部屋の中。林立する空の酒瓶。封の開いたつまみの袋。灰皿に山盛りの吸殻。
開けっ放しのカーテンからはその荒れた室内とは対照的に、まろやかな明るい光が差し込み、その陽だまりの中にまるで猫のように丸くなる二人の姿。
フローリングの陽だまりに、ワイシャツ姿で、薄いタオルケットに包まって眠るルパンと次元。その顔はまるで子どものようにあどけなく、このうえなく幸せそうで。
「まったく…呆れた奴らだ」
その口元に苦笑を浮かべ、五右ェ門はそっと部屋を出た。
fin.
ワタシに画力さえあれば、これは絶対漫画で描きたい話だったのですが、それは無理なので(苦笑)
こういう雰囲気大好きです。ちょっとでも伝わればいいなー…画才はもちろん、文才もないんだから困ったものだ…
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