11.16.06:26 [PR] |
11.03.02:16 現実逃避中。 |
もうダメだめですな←
・次五
・365関係ないです
・短いです
・次元さんが風邪を引きました
以上OKなら追記へどうぞ~
~いたいのいたいの~
「随分と機嫌が悪いではないか。どうしたのだ?」
ある日の夕食の後。
その日は一日なんとなく体調が悪かったのだけれども、夕食のころから酷く憂鬱で重くなってしまった頭をソファに沈めて寝転がっていると、片づけを終えた五右ェ門が傍らにやってきた気配がした。
ちらりと帽子を顔の上に乗せていたボルサリーノを持ち上げてみれば、酷く神妙な顔つきでこちらを見下ろしている。
「あー…」
いがらっぽい喉は掠れた声しか紡ぎださず、そしてそんな声ですらもガンガンと頭に響く。
「…どうやら風邪引いたらしい」
「む」
乗せた帽子を脇へ押しやって、五右ェ門の手が伸びてくる。
「熱は」
「わかんね」
それよりも割れそうに頭が痛む。風邪なんか滅多に引かないものだから、たまにこうやって風邪を引くとしんどくて仕方がない。
つっと、冷たい手が額に乗せられた。常から自分よりも体温の低い手だが今日は更に冷たく感じるのは、やはり自分が熱があるからだろうか。
「熱はそれほどでもないようだが…」
待っておれ、薬を持って参る。そう言って手を引こうとした五右ェ門を引き止めた。
「待てよ」
「どうした?」
「そのままで…」
ひやりとした手が乗っていると割れそうな痛みも落ち着くような気がした。
「痛いのか?」
「あー…今にも割れそうだな…」
「そうか」
妙に神妙な顔になったと思うと、ぺたんと傍らに座り込んだ五右ェ門が、突然わしゃわしゃと次元の頭を撫で回しはじめた。
「おい、何す…」
「痛いの痛いの飛んでゆけ」
わしゃわしゃと撫で回しながらそんなことを言う五右ェ門をポカンとして見上げる。
「どうだ、少しは落ち着いたか」
至極真顔で問われ、その侍の本気具合に思わず小さな笑みが零れた。
「…あぁ…そうだな」
「む」
痛いの痛いの飛んでいけ。耳元で囁かれる優しい声に頭痛も風邪も本当に落ち着くような気がして、次元はゆっくり目を閉じた。
いたいのいたいのとんでいけ~って言うゴエが書きたかっただけの話。
お粗末さまでした!!!読んで下さってありがとうございます!!
脱兎!
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