11.15.18:18 [PR] |
08.24.00:00 8/24 あたかも爆発したような |
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:あたかも爆発したような
・次五
・どうやら五右ェ門さんはどこかの誰かに捕まったようです
・大した事はありませんが若干痛いかな?
・短いです
OKでしたら追記へどうぞ
光を奪われてどれくらいになるだろうか。言葉を奪われてどれくらいになるだろうか。自由を奪われてどれくらいになるだろうか。
後ろ手に拘束されたまま、目隠しと猿轡までもされてコンクリートの冷たい床に放り出されて、焦りだけが膨らんでいく。きっと今頃、仲間は血眼になって自分を探しているはずだ。連絡が取れなくなって少なくとも3日は経つ。
「くっ…」
ロープを解こうとしてみるが、手首に食い込み痛みを与えるだけで緩む気配はない。冷たい床に頬を押し付け五右ェ門は小さく息をついた。皮膚が擦れて血の滲む手首がじくじくと痛んだ。
どれくらいそうしていただろうか。不意に周りが慌しくなった。
(何だ?)
自由の利かない身体を起こし、あたりの気配を伺う。
視覚を奪われたことによって聴覚が鋭くなっていた。全神経を集中させて辺りを窺えば、複数の人間の走り回る足音と怒声。そして…。
「…五右ェ門!!…」
はるか遠くから、自分の名を呼ぶ声が聞こえた。聞きなれた銃声と足音、そして切羽詰った声が徐々に近づいてくる。
「五右ェ門! どこだ! どこにいる!!」
「うーっ!!」
ここだと叫びたいのに、咬まされた猿轡がそれを阻む。何とか吐き出した呻き声は虚しく布に吸い込まれていった。
「五右ェ門!!」
硝煙と血の匂いがどんどん濃くなっていく。悲鳴と銃声と人間の倒れる音。そして声の主の気配が、すぐ傍まで来ていた。
突然光が爆発した。
「 !!!」
暗闇からの脱却。目を焼く光のあまりの眩しさに、ぎゅううと目を瞑る。
「五右ェ門、大丈夫かしっかりしろ」
鋭敏になった聴覚に言葉を吹き込まれ、それだけでくらくらと世界が廻る。
「じ…げ…」
長時間猿轡をされていたせいで、ひりついた喉は上手く言葉を発してくれない。
「じげん…っ」
「大丈夫か、もう心配ねぇ」
なんとかそれだけを告げれば、ぎゅうと力強い腕に抱え込まれた。強張っていた身体から力が抜けていく。ロープを解かれた腕でその胸倉を掴み顔を埋めると、スーツに染み付いた煙草の香りがいつもよりも濃く感じた。
もー!!!お題が難しいんだYOOOOOO!!!!←
言いたいことはそれだけです。力不足を痛感するぜ…OTZ
最後まで読んで下さってありがとうございました!!!
- トラックバックURLはこちら