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08.25.02:30 8/25 奇跡の目撃者 |
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:奇跡の目撃者
・ル+次+五
・奇跡はいろいろあるけど、一番はそこでしょう
・短いです
OKでしたら追記へどうぞ
アプ遅くなってすみません;;
「全く、お前といると退屈することがねぇよ」
「全くでござる」
海辺の田舎道を走るフィアットを運転しながら次元が笑うえば、後部座席に身を預けていた五右ェ門もしたり顔で頷いた。
「なになに? それは俺様のせいなの?」
口調こそ心外だといわんばかりのルパンだが、窓から吹き込む風にあたりながらけらけらと笑う。
「今までで一番凄かったのはなんだろうな?」
「拙者、ガウディの遺物にはなかなかに感銘を受けたが」
「あぁ、あれも凄かった」
ルパンとともに行動していると、常識では考えられないような事象にぶち当たることがある。
「あとは何だ?」
「でっかい脳みその化け物がいたり?」
「そんなこともあったな」
「宇宙人が出てきたりUFOが飛んできたり…」
「そうだそうだ」
「幽霊が出てきたこともあったな」
どれもこれも常識では考えられないことばかり。しかし、ルパンと行動しているとそういうことが当たり前になりすぎて、今ではほとんど驚かなくなっているのも確かだ。もしかするとそんなこともあるかもしれない。そう思ってしまうのだから慣れというものはおそろしいものである。
「どれもこれも結構な奇跡っつーかなんつーか…」
「テレビ局が聞いたら放っておきそうにないネタばっかだよな」
「全くだ」
実際に映像として残せばスクープになること間違いナシのネタばかりだ。そんな奇跡というか不思議体験にばかりぶち当たるのはやはり変わったことに首をつっこみたがるルパンという男のせいだということだろうか。
「…全くお前といると退屈しねぇ」
心地よい風に吹かれながら次元がまた笑う。
しかし、数ある奇跡体験の中でも最たるものといえば。
「…やっぱお前の存在だろ」
「全く」
「…それどういう意味よ?」
笑う次元にしたり顔で頷く五右ェ門。さすがのルパンもそれには眉を顰める。
ルパン三世という奇跡を目の当たりに出来る自分達はもしかしたら世界一の幸運の持ち主なのかも知れないと、煙草に火を点けながら次元は思った。
その存在自体が奇跡です!!
最後まで読んで下さってありがとうございました!!!
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