11.17.09:48 [PR] |
09.14.03:03 9/14 目には映らなくても |
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:目には映らなくても
・ル+次
・ファーコン設定シリアス風味
・馴初め話…かな…
・徐々にベタな展開に突入してます…←
・キャラクター崩壊が激しいです(´;ω;`)お叱りは受けますwww
・9/6~は続き物になります!!単発でも読めなくもないとは思いますがよければそちらからご覧下さい♪
それでもOKでしたら追記へどうぞ
不意に伸びてきたルパンの手が次元のネクタイを引いた。
「何…っ」
思わぬことに次元はルパンの上に覆いかぶさるようにして体勢を崩す。
「ルパ…」
開きかけた唇に何かが被さってくる。それが、ルパンの唇だと気付いたとき次元は反射的にルパンを押し返していた。とっさに身を引いて手の届かないところまで距離を置いて、無意識のうちに唇を拭う。その様子をルパンは静かに見据えていた。
「おま…何…」
「…気持ち悪いんだろ。軽蔑しろよ、俺を」
皮肉気に歪められた唇。光のない暗い瞳が次元を見つめてくる。
「これでもお前はそう言えるか…? 俺の傍に居れるのか…?」
押し殺したような低い声が硬直した次元の頭を殴りつけるような衝撃を伴って聞こえてくる。
全てを、理解した。自分がルパンに対して抱いている感情と、ルパンが自分に対して抱いている感情は、違うのだということ。
「ルパン…お前…」
「俺が思ってることを教えろだと…? そんなに知りたきゃ普段俺がお前に対してどんなこと思ってんのか全部教えてやるさ!」
傷の痛みに顔を歪めながらベッドから立ち上がると次元の前に立つ。振り切れたような、タガが外れたような。その黒い眼には混乱と恐怖にも似た狂気の色を滲ませてルパンが叫ぶ。その瞳の中に、今は次元の姿はない。気圧されて背後に下がる次元は、自然と壁際に追い詰められる形になった。
伸ばされる手。必死に抗うも壁に押し付けられてはろくに抵抗も出来ず。それに相手は怪我人だ。現に次元を押さえつけてくる手にいつもの力強さはないから、最初は抵抗していた次元も徐々に抵抗する力を緩めていた。
「ルパ…」
「黙れよ!」
圧し掛かられて再び唇が重なってきた。無理矢理に入り込んでくる舌。口の中に自分とは違う煙草の香りがほんの少し広がった。熱を持ったルパンの手がめちゃくちゃに身体の上を這い回る。腕も肩も背中も胸元も腰も。その熱で次元を溶かしてしまおうとでもするかのように執拗に。何も考えられなくなる。衝撃で飛びそうな意識をなんとか手繰り寄せるが、自我のコントロールを失った身体はルパンもろともずるずると崩れ落ちていく。
「…めろ…やめろ! ルパンっ!!!」
息を継ぐ間に自由を取り戻し、次元が叫んだ。その声に、ビクッとルパンの身体が止まった。
「じげ…」
おずおずと自分を見上げてくるルパンはそう、まるで幼い子供のようで。
「もう…分かったからよぉ…」
耳元で呟いてその震える身体を抱きしめて顔を埋める。
驚きはあったが不思議と気持ち悪さだとかそういったものはなかった。
自分は今まで何を見ていたのだ。これでは不二子に謗られても無理はない。何時だって自信に満ちて俺様で出来ないことはない盗めないものはない世界一の大泥棒。そんな、表の顔しか知らないし知ろうともしなかった自分が情けなくて仕方がない。いや、知るのが怖かったのだ。本心の読めない男の心の奥底にある隠された部分に何があるのかを。
「………お…れが…悪かった…だから、どこにも行かないでくれっ…次元…」
ようやく聞けたルパンの本心に胸の奥の淀んだ感情が浄化されていく。棘のように突き刺さり次元を苦しめていた言葉を溶かしていく。
目に映るものしか信じない。いや、信じれるのは己のみで目に映るものすらも信じようとしてこなかった。そんな自分を欲してくれる存在があること。そのことに驚き、最初は恐怖さえも感じた。だが同時に心のどこかで喜んでいる自分も居た。傍に居たいと傍に居させてくれと奥底に押し込めたもうひとりの自分が叫ぶ。
「ルパン…俺もだ…」
奥底から込み上げてくる感情にあえて名前を付けるなら、愛しさとかそういった類のもの。それがルパンの求めているものと同じかどうかはまだわからない。それでもよかった。お互いがお互いに傍に居て欲しいと思っているのはわかったのだから。
目には映らなくても言葉にならなくても確かに伝わるものだってあるのだとそう信じて、次元は腕の中の男を抱きしめていた。
もーねーなんかねー
話のつじつまどこいったーーーーーー!!!???(土下座)
勢いだけで書くとこうなるんだよなぁ…ワタシクオリティで申し訳ないです
最後まで読んで下さってありがとうございました!!!
一応あと二日で終わりの、は、ず…
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