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09.02.01:55 9/2 あなたの誇りはなんですか |
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お題:あなたの誇りはなんですか
・ル次かなぁ ル+次でもいいかもしれないですけど
・昔の仲間に呼び出された次元さんが言ったことは
OKでしたら追記へどうぞ
遅れを取り戻したぜ!
「…断る」
薄暗いバーのカウンター席に座る二人の男。
静かにジャズが流れる店内に客は少なく、バーテンダーは先ほどからずっとグラスを磨いていた。
ウイスキーの入ったグラスをテーブルに置き、次元は小さく嗤った。
「お前とは確かにいいコンビだった時期もあったけどな…俺はもうあいつ以外の奴と組む気はねぇんだ」
「しかし次元…」
次元の隣に座る大柄な男が詰め寄る。
「この仕事はお前じゃなきゃできねぇんだ。頼む、手を貸してくれねぇか?」
「他をあたってくれ。なんと言われようが俺はお前と組む気はねぇ」
突っぱねるようにして男に告げ、次元は静かにグラスを口元に運ぶ。溶けた氷がグラスにあたりカランと小さく音をたてた。
「…お前変わったな…少なくとも昔はそんな薄情な奴じゃなかったのに」
少し恨めしそうに呟く男に、次元は『ははは』と笑った。
「俺は今も昔も変わらず義理堅いで通ってんだ。だからこそあいつを裏切るような真似はできねぇ。だからお前とは組まねぇんだ」
グラスを空にすると、カウンターに代金を置いてすっと席を立つ。
「ごちそうさん、美味かったぜ」
バーテンダーは軽く笑って目礼し、黙ったまま次元の背を見送る。
「待てよ! 次元!!」
「…お前の誇りはなんだ?」
なおも食い下がる男に、背を向けたままふと次元が訊いた。
「え?」
質問の意図が分からなかったのか怪訝な顔を見せる男。
「俺の誇りはな…」
ちらりと肩越しに振り返った次元。帽子の下からちらりと覗いた黒い瞳が男を見つめる。
「俺の誇りはルパン三世〈あいつ〉の相棒であることだ。それ以上もそれ以下もねぇ」
呆気に取られている男にそれだけ告げると、次元はまたゆっくりと歩き出した。
「また、どうぞ」
二の句を告げられないでいる男に代わって、バーテンダーの落ち着いた声が次元の背を押した。
「…よぉ、遅かったじゃねぇか」
店のドアを出たところには見慣れた赤いジャケットの男がいた。街灯の下で煙草を咥えたまま、ジロリと次元を見やる。
「…待ってなくったって良かったんだぜ」
足元には何本もの煙草の吸殻が転がっていて、ルパンがかなり長い時間ここにいたことが分かった。
「お前の昔の知り合いは過激な奴が多いからな」
不機嫌さを隠そうともせずに煙草を踏み消すルパンに、次元はまた『ははは』と笑う。
「仕事はちゃんと断ったさ。…俺にはお前しかいねぇんだ」
「…嬉しいこと言ってくれるじゃないの」
ニヤリと笑ったルパン。咥えた新しい煙草に次元の煙草の先が寄せられた。赤い光が2人の顔を照らす。
「どういう風の吹き回し?」
「さぁ…?」
笑いながら連れ立って歩く。
そこに、お前の隣に居られることが、何よりの俺の 誇り。
ルパン様たちはみんな信念とか誇りとかをちゃんと持ってる人だと思うんですよねぇ
そこが彼らのかっこよさだとは思うのですが。
ル次だろうがル+次だろうが、ルパン様とともに居られることを何よりの誇りにしていればいいなというワタシの願望←お前のかいwww
最後まで読んで下さってありがとうございました!!!
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