11.16.11:37 [PR] |
09.04.00:00 9/4 逃げられない、逃がさない |
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お題:逃げられない、逃がさない
・ル次
・黒いです!!甘くはないです!!
それでもOKでしたら追記へどうぞ
薄暗い部屋の中に互いの粗い呼吸の音だけが響く。身体を這い回る大きな手。触れられたところから溶けていきそうな恐怖にも似た感覚に襲われてその下から逃げ出そうともがくが、圧し掛かってくる男はそれを許さない。
絡まる手が押し返そうとした俺の手を掴み上げシーツに縫いつける。振り落とそうと跳ね上げた足も身体をねじ込んできて動かなくしてしまう。自由を奪われることは何よりも恐怖になる。
「はな…せっ…」
熱い唇が離れた瞬間掠れた声で抗議を上げれば、頭上にある男の顔がにやりと嗤った。
「いやだ」
言葉少なにそれだけ言うと、また唇が降ってくる。その熱に、俺の本能が『逃げろ』と警鐘を鳴らす。何度経験しても行為にのめり込むまでの時間は恐怖との戦いだ。動かない手で男の腕を力いっぱい掴みあげれば、痛みに男が顔を顰めた。
「…逃げるつもり?」
耳元で囁かれてぞくりと背筋が凍る。逃げる? どこへ? この狭い部屋の中、狭いベッドの上でどこへ逃げる?
「逃げれると、思ってんの?」
この俺から? くすくすと笑いを含んだ声。それがまた俺の恐怖心を煽る。敵に銃を突きつけられても感じない恐怖を、俺はこの男に組み敷かれて感じるのだ。
「…さぁ? やってみなきゃわかんねぇだろ」
精一杯の虚勢を張って告げる言葉は、しかし男には虚勢だとすぐにばれてしまうのだろう。またくすくすと笑う男の手が俺の首筋をたどる。ぞわりと鳥肌が立つ。それは恐怖からか、それとも快感からか、俺にはいつも分からない。
「逃がさない」
熱の浮いた瞳で俺を見下ろしぺろりと口元を舐めるその貌は、まさに獲物を捕らえた肉食獣。俺はこれからこの男に、気が済むまで貪り喰らわれるのだ。嫌だと泣いて許しを請い、快感に我を忘れて意識を飛ばすまで、その"食事"が終わることはない。
「お前は俺のものだよ?」
耳元で囁かれるそれを愛の言葉だと。この俺に信じろというのか。いつだって一方的に与えられるその言葉に、俺は真実を見出せない。
真に俺がお前のものだというのならば、もっと俺を見ろよ。もっと俺を欲しがれよ。もっと俺を縛れよ。がんじがらめにしてどこにも逃げられなくしてくれよ。
「次元?」
「…なんだ」
不意に優しくなった手が俺の目元を撫でた。
「…いや…?」
小さく呟き、そしてそこにまた荒々しく唇を落とす。それでいい。
本当に逃げられないのは、 お前のほうだ。
いやー…病んでるねぇ…
ルパン様のほうが次元さんを絡めてるようで、実は次元さんのほうがルパン様を束縛してるんだよ的な?
だから説明せずにそれを小説で表せよwww
なぜか最近ル次はこういうの書きたくて仕方なくなるんだけど…←
病んでるのはルパン様でも次元さんでもなくて俺だな!!(;^_^A
最後まで読んで下さってありがとうございました!
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