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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.15.15:30

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  • 11/15/15:30

11.22.22:45

コラボさせていただきました2

お久しぶりです放置気味ですみません秋月です。
早いものでもう今年もあと1ヶ月少々、怒涛の年末商戦期に入りかけて早くも死にそうになっております。頭がパンクするよおおおおおw本部のばかやろおおおおと叫びまわる毎日ですがなんとか生きておりますw
あと一週間で!墓標の円盤だから!頑張るのです…!!

そして先日のコラボ企画第二弾ということで、サイトでも交流のあります由美恵さんのイラストにお話をつけさせていただきました。
由美恵さん素敵なイラストをありがとうございました!
アップが遅くなって申し訳ないです;;
後日サイトの方にも改めてアップさせていただきますが、ちょっと忙しいので取り急ぎこちらでアップさせていただきます~すみません~

●次ル
●怪我ネタ

OKな方は追記へどうぞ♪

♪留守がちですが拍手いつも本当にありがとうございます!!









(…痛ぇ…てか、ここは…どこだ…?)

 痛みで覚醒するというのは非常に不快でしかない。
 ぼんやりと靄のかかったような頭の中。
 ここがいつものアジトの自分の部屋であり、どうやら自分は怪我をしているようで、なおかつ鎮痛剤が切れかけているようだと気付くまでには、ヤニで黄ばんだ天井を見上げたままぼんやりとしばらく考えなければならなかった。ようやく意識がハッキリしてくると、熱を持ったような傷口から深い疼くような痛みが次元を襲ってくる。

「…ルパン……」
「ん、どした?」

 端から返事を期待していたわけでは毛頭ない。寝起きの掠れた声で、ほとんど条件反射のように相棒の名を口にすると、意外にもすぐそばから返事が聞こえてきた。

「起きた?」

 ひょこりと次元の顔を覗き込みそう問うルパンは、寝てはいなかったのだろうか。ジャケット姿で次元の枕元の小さな椅子に座っていた。

「今、何時」
「朝の4時」

 そこで途切れ途切れの記憶を探り、なんとか自分の置かれた状況を把握する。仕事を終えてアジトに戻り、怪我の手当てをしたのも夜明け近くだったはずだから、そうすると自分はどうやら丸一日、いや、下手をすればそれ以上に寝込んでいたことになるが。

「薬、くれ」
「ん、鎮痛剤切れた?」
「痛ぇ」

 掠れ声でそう答えると、ルパンは『ちょっと待ってろ』と言い残して部屋を出て行く。すぐに水の入ったコップと薬を手に戻ってくると、今度は『起きれ上がれるか?』と問うた。
 それくらいは、と思い身じろいだ途端に脇腹に鋭い痛みが走った。思わず呻いて眉間に皺を寄せると、『その様子じゃダメそうだなあ』なんて苦笑されてしまう。

「はいはい。じゃ大人しく寝てていいから。あーんして」

 言われるがままに開いた口に、痛み止めの錠剤を放り込まれた。そして、ルパンは至極当然のようにコップの水を口に含むとゆっくりと次元に唇を重ねてくる。口移しに含まされた水が少し零れて次元の頬を濡らした。ごくりと薬を飲み下すのを見下ろして、唇を離したルパンが満足そうに笑った。

「30分ぐらいかな。薬が効くまでは大人しく我慢してろよ」
「ん」

 どうせ動きたくてもろくに動けないのだ。言われずとも大人しくしているしかない。
 と、不意にルパンがするりと音もなく次元の横に身体を滑らせてきた。そして呆気にとられる次元をよそに、そっとその包帯の巻かれた胸に耳を押し当ててくる。体重のかけられた傷口が鈍く疼いた。

「おい…」
「…生きてる」

 ちゃんと、生きてる。次元の抗議の声には答えず、ルパンは独りごとのようにそう呟き、そしてぎゅうっと次元の手を握りしめた。
 その言葉に今度は、身体ではなく心がずきりと痛んだ。

 久しぶりのフリーの仕事だった。昔の知り合いから持ち掛けられた仕事をどうしても断れなくて、ルパンには詳細を告げずに1人で動いた。無用な心配をかけたくなかったのだ。だがその心遣いが裏目に出た。満身創痍の傷だらけでアジトに帰った次元を迎えたルパンは、その姿を見た瞬間に何とも言えない顔を見せた。それは悔しさとも哀しみとも憎しみとも憤りともとれる表情だったが、だがその時の次元の朦朧とした頭ではその表情の意味を理解することはできなかった。
 今ようやくあの表情の意味を、次元は朧げながらにも理解できたような気がした。

「…すまね」

 ぽつりとそう口にした。お前に何も言わずに行動したことも。そしてこんな傷だらけで帰ってきたことも。だがルパンはその言葉には答えずに微かに笑ったようだった。その吐息が、柔らかく肌に触れる。

「謝るくらいなら」

 最初から1人で動くな馬鹿。そうは言いながらも、ルパンの台詞に怒りの色は見えない。だから次元も小さくああとだけ返した。悔やんだところでこの事実が覆るわけではないのだから。
 ぎゅうと握り返した掌。
 生きて帰ってこれた。この男のもとに。それがこれほどまでに嬉しいと思う日が来るようになるとは思ってもいなかった。

「にしても…ま~た傷が増えちまったなぁ?」

 ただでさえ傷だらけの身体なのにな。言いながらルパンの細く器用な指先がありとあらゆる傷跡を撫ぜていく。最後に包帯の上をなぞられればまた鈍い痛みが走り思わず顔を顰めるが、痛みを感じることでまた生きているのだとも実感できた。

「ルパン」
「何?」
「煙草、くれ」
「怪我人の癖に」

 苦笑しながらもいつもの赤い箱から取り出した煙草を咥えさせて火をつけてくれる。慣れた香りのはずのそれがやけに久しぶりのように感じた。立ち上る煙を見上げていると、またルパンが猫のように身体を摺り寄せてくる。

「寝るのか?」
「ああ。お前さんずっと看病してたからな。さすがに眠い」
「…そりゃ悪かった」

 そっとその細い身体を抱き寄せ抱き上げた。しばらくは落ち着かなさそうだったが、やがて深い寝息を立て始める。余程疲れていたのか。そう思うと改めて自分の行動を反省するしかない。

(もう二度と)

 こいつのあんな顔を見たくはない。それに。

(もし死ぬなら)

 願わくばこいつの傍で。
 そんなことを独り心に誓い、次元もゆっくりと瞼を閉じた。


                          Fin.



怪我ネタはほんと美味しいですね(^q^)
何回書いても面白いお題なので好き勝手やらかしてしまいましたw
実はもう一枚ルパ様が怪我をしているバージョンのイラストもいただいておりますので、少し落ち着いたらそちらにもお話をつけさせていただきたいな~と思っております(私信:大変遅くなると思います申し訳ないですが気長にお待ちください(ノД`)・゜・。)
ではでは!

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