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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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  • 11/16/05:52

10.01.03:35

小説書くとこ晒してみようその2

昨日ル次を題材に書きかた晒してみようの実験記事をアップしたところ、次五でもぜひというお言葉をついったのほうで頂きまして。
で、昨日が元々次五で365を書く予定だったので、じゃあついでにやってみようか、ということで晒してみたパート2次五Verです。

題材は9/30の365お題『永遠に思える時間』です。
出来上がりのとおり、次五でちゅーがありますので、大丈夫と言う方のみ追記からどうぞ。
あと昨日に引き続きやっぱり長いです。ひたすらに長いです。
それにもご注意ください。

なお題材は違いますが、途中の創作過程の説明だとかはほとんど同じで部分的にしか変えてませんので悪しからず…



本日のお題『永遠にも思える時間』

①お題からネタを増やす
今回はお題なのである程度の方向性はあらかじめ決められてますよね。なので、ここから連想を広げていって出てきたものをネタ帳に箇条書きにしていきます。

・これ、まさに個人誌で使ったネタだ…(注:夏に出したル次オフ本でこの題材を自分で出してSSを1本書きました)
・うーん、じゃあ次五で書いてみよう←安直www
・甘えたがりで寂しん坊のゴエさんをリクエストされてたなー
・永遠に思える時間ってどんなとき?
・外界から遮断された時間の流れにいるとき
・真夜中。もしくは早朝とか
・夜明け前とか好きだけどなー
・実際の時間の流れのなかでっていうのもいいけど、本人の主観によるものの方がいい?
・ちゅーする前の瞬間とかどうだ?
・↑いいかも!!
・ゴエさん恥ずかしがりだからなー
・こう次元さんの顔が近寄ってくるその間の時間がもう、気が遠くなるくらいに長く感じてれば可愛い
・実際次元さんはその間の待ち顔が可愛くてしょうがないからキスしてやんないとか←意地悪。そしてへんた(ry
・で、ゴエさんが怒ればいい。キスしたくないのかーとか←駄々っ子発動
・で最終的にゴメンなって言われてぎゅむぎゅむしてもらってラブラブしてればいい
・…でら甘。みんな砂糖吐けばいいwww
・イメージカラーは卵色というか薄黄色というか…
・ふわふわ


これネタ帳そのまんまの箇条書きなんですけど、ご覧のとおりアホみたいなことばっか書いてます(笑)
忘れっぽいので、思ったことはとりあえず書いておかないと、いざ『書くぞ!!』ってなった時になに書くんだったっけ…ってなってしまいます…なのでネタ帳は必須アイテムですよねー
これはお題のとき以外もそうです。ちょっと思いついたネタとか、言わせて見たい台詞とか、自分が滾ったシチュとかをとにかくメモしてそこから連想を膨らませて箇条書きで羅列してみて、それを組み合わせる感じで使います。
そして、書けない書けないってなるときはだいたいここが出てこないときです。もしくはこの次のプロット立てのときにリアリティが出てこないかどちらか。

②プロットを立てる
お題の場合やSSの時には立てないことも多いのですが(短いし、特に365は時間の制限を勝手に設けてるので悠長にプロット立ててたら間に合わない(;^_^A)、ネタがある程度出揃ったらプロットを立てます。
特に長編の場合は必須! これをきちんとしないと話の前後だったり場面転換だったりが書いてて訳がわからなくなるので…
さっきのネタで書き連ねたどうでも良さそうなことを吟味して、入れたい場面や台詞などの要点を抜き出して並べます。
このときに場面の設定とか細かい描写も出来るならなるべく追加します。
イメージとしては漫画描きさんのネーム作業に近いのかな。もしくは絵コンテとかってこんな感じ?
ワタシの小説を書くっていう作業は、自分の頭の中の映像を字に起こすっていうような感じなので。

・まだあんまりキスとかにもなれてない頃
・ちゅーする前の動きをひたすら客観的に描写する
・次元さんの手がどこに伸びて、どんな仕種でゴエを抱き寄せて、どんな顔で顔を寄せてくるのか
・恥ずかしがりのゴエさんにはその合間すら耐えられなくてかなり早い段階で目を閉じる
・未知の世界
・そして次元さんを待つのだけどいつまでたってもキスされない
・永遠にも思える時間が過ぎて恐る恐る目を開けたら、ものすごい眼前で次元さんが笑ってる
・何?何? 混乱してると一言。『いや、お前ってホント可愛いよなーって』
・『な…(唖然)』そしてくしゃっと顔を歪めて拗ねる
・『おいおい…なんでそんな拗ねてる?』
・『…おぬしは……拙者と………その…』
・『なんだよ? 言いたいことがあるんならハッキリ言え』
・『キ…キスしたくはないのか…(真っ赤)』
・『あ? したくないわけないだろ。なんでそんなこと聞く?』
・『…だって…拙者の顔見て笑ってるだけでひとつもしてくれないから……』(さらに真っ赤。消え入りそうな声で)
・↑キスしたいなキスして欲しいなって思ってる自分が馬鹿みたいだしでもそんなこと正直に言うと余裕ないのが見え見えで悔しいし…
・その言葉が終わるか終わらないかのうちにぎゅー!!
・『バーカ』
・『馬鹿とはなんだ!』
・振り返ったところでちゅー
・『やっぱ可愛いわ、お前。お前がしたいんなら、キスなんかいつだってしてやるよ』
・甘いささやきとともに落ちてくる唇
・でもその瞬間がやっぱり永遠にも思える

こんなもんでしょうか。
365の場合は短いのでこれを全部書き出すことはまずしません。ほとんど頭の中でやっちゃいますねー書き出すのって結構面倒だし。あ、ここまでの作業は全部アナログです。なのでもっと実際は汚かったり矢印がいっぱい前後してたりで、後から見直してよく分からなくなってしまってることも多いです(苦笑)

③書き始める
ここまで来たらあとはこれを文章にしてつなげていきます。
ちなみにここからの作業は全部PCです。稀に仕事の休憩中とかに思いついて携帯で打ってみることもあるけど、結局PCに打ち直すのでメモ代わりぐらいにしか使いません。
ワードの方が漢字とかの変換もラクなんですけど、基本的には全部メモ帳で書き上げます。
サイトを実はHTML手打ちで作ってるので(ビルダーとか使ってないwww)、メモ帳で作業するのが後々結局ラクなんですよねー。
ってそんな余談はどうでもよかった…

                              *
 他人に触れられることに慣れない身体が、伸ばされた手に反応して小さくすくんだ。
「…そんなに怯えるなよ」
 俺が悪いことしてるみてぇじゃねぇか。男に苦笑とともに囁かれて、意図的に身体の力を抜くことに専念する。
 少し羨ましい、大きくてごつごつとした男らしい手。その手が肩に触れ、もう片方の手が柔らかく身体を引き寄せる。嗅ぎ慣れたはずの甘い煙草の香りに、男の体臭が交ざる。息がかかるほどに抱き寄せられ、男の鼓動さえも聞こえそうなくらい。だが、実際には跳ね上がる自分の鼓動のせいでひとつも聞こえなどしないのだが。
「ん?」
 甘く促すように覗き込まれて、自分も普段は帽子の下に隠された男の顔を覗き込む。
 柔らかいくせに獰猛で、笑っているくせに冷たくて。そんな不思議な色合いの黒い瞳が心の奥まで見透かそうとする。その眼を見つめるだけでくらくらする。平衡感覚もなにも失って男のなすがままにされてしまう。
「五右ェ門」
 甘い声で名前を呼ばれる。自分の名前を紡ぐ、男の少し厚い唇が近寄ってくる。
 焦点が合わないほどに近くなってくる男の顔に居たたまれなくなって、五右ェ門はぎゅうと力いっぱい眼を閉じた。同時に意図的に抜いていたはずの身体の力も元通りになるが本人は全く気づいていない。
 この瞬間が一番苦手だった。緊張と期待がない交ぜになる瞬間。決して唇を重ねられるのが嫌いなわけでも、もちろん男のことが嫌いなわけでもない。殺伐とした中でしか生きてこなかった自分にとって、この甘さと柔らかさは未知の世界。知らない世界に連れて行かれる瞬間はまさに五右ェ門にとって永遠にも思える時間だった。
(まだ…か?)
 普段ならとっくに次元の唇が落ちてきてもおかしくはないぐらいに時間を置かれて。そこに確かに気配はあるものの一向に近づいてこない次元に、五右ェ門はいぶかしんで薄目を開けた。
 ずっと目を閉じていたせいで少し眩しい。明るさに顔を顰めながらも見上げれば、先ほどまでと同じ位置で次元が笑っていた。
「何を…見てるのだ」
 抱きすくめられたまま憮然とした表情で問えば、次元はくすくすと喉の奥で笑った。
「いや…? お前ってホント可愛いよな、と思って」
「な…」
 思いもよらなかった次元の言葉に一瞬ポカンとした五右ェ門だったが、次の瞬間にはくしゃりと顔を歪めて次元を押しやった。
「おいおい、何拗ねてんだ?」
 するりと腕から逃げられて今度は次元が困惑げな顔になる。その問いには答えずにそっぽを向いてソファに座り込んでいると、後ろから抱きすくめられて髪をゆるりと優しく梳かれた。
「…おぬしは…」
「ん?」
「拙者と………」
 もぞもぞと言いあぐねていると、耳元で笑われた。
「なんだよ? 言いたいことがあるんならハッキリ言え」
「拙者と…その…キス……したくはないのか…」
 自分でも何を言っているのかよくわからなかった。面と向かっては絶対に聞けなかっただろう。自分でも言いながら羞恥で真っ赤になっているのが分かる。
「あ? したくないわけないだろ。なんでそんなこと聞く?」
 耳元の声が怪訝な色になる。きっと眉を顰めてこちらを見ているに違いない。
「……拙者の顔を見ておるだけで笑っておるから…」
 確かにキスをされる瞬間が苦手だとは思っていたが、その瞬間を心のどこかで楽しみにしている自分もいた。未知の世界への期待とでもいうのだろうか。その先に次元が何を与えてくれるかも知っていたから、知らない世界であってもその先が怖いと思ったことは一度もなかった。
「…拙者は………おぬしとキス…したい…のだ…」
 永遠とも思える瞬間を共有したいと思うのは次元だけなのに。それを切望しているのは自分だけなのかもしれないと思うとひどく哀しくなる。
 その言葉が終わるか終わらないかのうちに。力いっぱい抱きしめられた。
「じ…次元!? 苦し…」
「…バーカ」
「ば…馬鹿とはなんだ!」
 くすくすと笑いを含んだ声で囁かれて思わず振り返る。その瞬間に。唇を重ねられた。先ほどには与えられなかった柔らかさが惜しみなく与えられる。
「な…」
 ようやく唇を離されたところで絶句する五右ェ門に、次元がまたくすくすと笑う。
「やっぱお前、すっげー可愛いわ。…お前がしたいって言うんなら、キスなんかいつだってしてやるよ」
 甘い囁きとともに、また唇が落ちてくる。優しく抱きすくめられて黒い瞳に見つめられ、唇を重ねられるその一瞬。その瞬間はいつだって永遠に思えるのだ。


                              *

これが初稿。この長さで作業時間は1時間~1時間半くらい。
まずはとりあえず骨組みのつもりでばーっと全部を書きます。短いと話全部を一気にかきますけど、長いときには章ごととか。あとはモチベーション維持のために書きたいところ書くとか(笑)
今回に限って言えば、ここが一番辛かった…五右ェ門の心情を書くのって実は一番難しいんです…よ。
プロットを組んだものの、プロットどおりに動かないから非常に苦労します。そういう時はあえてプロットを破棄することもあるんですけど、今回はまぁなんとか思ってた方向へ収まってくれそうです。

④推敲する
話の流れが出来上がったと思ったら、ここから文章の推敲に入ります。ようは骨組みに肉付けをしていく感じ。言い回しとか表現の見直しですよね~
特に気を使うのは出だしです。ここの数行で読んでくれる人を惹きこめるかどうかが決まると(勝手に)思ってるので。
実際商業小説とか立ち読みしてても、最初を読んでおもしろくなかったらその先を読もうとは思わないですからね。

                              *
 他人に触れられることに慣れない身体が、伸ばされた手に反応して小さくすくんだ。ビクリと身体を硬くしたことに一瞬手を止め、目の前の男が小さく眉を顰めた。
「…そんなに怯えるなよ」
 俺が悪いことしてるみてぇじゃねぇか。苦笑とともに囁かれて、意図的に身体の力を抜くことに専念する。
 力を抜いた五右ェ門に安心したのか、大きくてごつごつとした手が再び伸びてくる。その男らしい手を視界の隅に入れて少しだけ羨ましさを覚えた。自分の手も決して女性的というわけでもないが、男らしいとまでは言えないのが密かなコンプレックス。尤もそれは手だけに限らないが。
 熱を帯びた手が肩に触れ、もう片方の腕が柔らかく身体を引き寄せる。嗅ぎ慣れたはずの甘い煙草の香りに、男の体臭が交ざる。息がかかるほどに抱き寄せられ、男の鼓動さえも聞こえそうなくらい。だが、実際には跳ね上がる自分の鼓動のせいでひとつも聞こえなどしない。緊張のあまり呼吸さえもままならなくなるのもいつものこと。
「ん? どうした?」
 甘く促すように覗き込まれて、自分も普段は帽子の下に隠された男の顔を覗き返す。
 柔らかいくせに獰猛で、笑っているくせに冷たくて。そんな不思議な色合いの黒い瞳が心の奥底まで見透かそうとする。その眼を見つめるだけでくらくらして、平衡感覚もなにも失って男のなすがままにされてしまう。
「…五右ェ門」
 甘い声で名前を呼ばれ。自分の名前を紡ぐ、男の少し厚い唇が近寄ってくる。
 焦点が合わないほどに近くなってくる男の顔に居たたまれなくなって、五右ェ門はぎゅうと力いっぱい眼を閉じた。同時に意図的に抜いていたはずの身体の力も元通りになるが本人は全く気づいていない。
 この瞬間が五右ェ門は一番苦手だった。緊張と期待がない交ぜになる瞬間。決して唇を重ねられるのが嫌いなわけでも、もちろん男のことが嫌いなわけでもない。殺伐とした中でしか生きてこなかった自分にとって、この甘さと柔らかさは未知の世界。知らない世界に連れて行かれる瞬間は、一瞬でありながら五右ェ門にとって永遠にも思える時間だった。
(まだ…か?)
 普段ならとっくに次元の唇が落ちてきてもおかしくはないぐらいに時間を置かれて。そこに確かに気配はあるものの一向に近づいてこない次元に、五右ェ門はいぶかしんで薄目を開けた。
 ずっと目を閉じていたせいで少し眩しい。明るさに顔を顰めながらも真っ直ぐに男を見上げれば、先ほどまでと同じ息がかかるくらいの位置で次元がこちらを見て笑っていた。
「何を…見てるのだ」
 抱きすくめられたまま憮然とした表情で問えば、次元はくっくっと喉の奥で笑った。
「いや…? お前ってホント可愛いよな、と思って」
「な…」
 思いもよらなかった次元の言葉に一瞬ポカンと拍子抜けした表情になる五右ェ門。しかし次の瞬間にはくしゃりと顔を歪めて次元を押しやった。
「おいおい、何拗ねてんだ?」
 するりと腕から逃げられて今度は次元が困惑した表情になる。その問いには答えずにそっぽを向いてソファに座り込んでいると、後ろから抱きすくめられて髪をゆるりと優しく梳かれた。
「どうした?」
 急に機嫌を損ねた五右ェ門に怒るでも呆れるでもなく。相変わらずの柔らかさで問われて、五右ェ門は渋々と口を開く。

「…おぬしは…」
「ん?」
「拙者と………」
 もぞもぞと言いあぐねていると、耳元で笑われた。
「なんだよ? 言いたいことがあるんならハッキリ言え」
「拙者と…その…キス……したくはないのか…」
 自分でも何を言っているのかよくわからなかった。面と向かっては絶対に言えなかっただろう。背中を向けたこの体勢ですら、羞恥で真っ赤になっているのが分かる。
「あ? したくないわけないだろ。なんでそんなこと聞く?」
 耳元の声が怪訝な色になる。きっと眉を顰めてこちらを見ているに違いない。
「…おぬしが……拙者の顔を見ておるだけで笑っておるから…」
 確かにキスをされる瞬間が苦手だとは思っていたが、その瞬間を心のどこかで楽しみにしている自分もいた。未知の世界への期待とでもいうのだろうか。その先に次元が何を与えてくれるかも知っていたから、永遠にも思える瞬間が怖いとすら思ってもそれを拒否しようと思ったことはなかった。
「…拙者は………おぬしとキス…したい…のに…」
 永遠とも思える瞬間を共有したいと思うのは次元だけなのに。なのに、次元ほどの余裕を持って迎え入れることが出来ない自分が悔しくなる。それを切望しているのは自分だけなのかもしれないと思うとひどく哀しくなる。
 消え入りそうな声で囁かれた
その言葉が終わるか終わらないかのうちに。五右ェ門は後ろから力いっぱい抱きしめられた。
「じ…次元!? 苦し…」
「…バーカ」
「ば…馬鹿とはなんだ!」
 笑いを含んだ声で囁かれて、苦しい体勢の中思わず振り返る。
 その瞬間に。
 唇を重ねられた。
 先ほどには与えられなかった柔らかさが惜しみなく与えられる。

「な…」
 息継ぎもままならないほどに思い切り貪るようにして求められ、ようやく唇を離されたところで肩で息をしながら絶句する五右ェ門。それを見て次元がまたくっくっと笑う。
「やっぱお前、すっげー可愛いわ」
「な…大の男を捕まえて可愛いとはなんだ」
 また真っ赤になる五右ェ門の髪に顔を埋めて次元が笑う。

「…お前がしたいって言うんなら、キスなんかいつだってしてやるよ」
 甘い囁きとともに、また唇が落ちてくる。
 優しく抱きすくめられて黒い瞳に見つめられ、唇を重ねられるその一瞬。その瞬間はいつだって、永遠に思える時間。
 

                              *

この作業がこの長さだと30分~1時間くらい。
書き足したところ、直したところを分かりやすく赤字にしてみました。
今回は全体が短めだった上に、全面的に結構手を入れたので全部晒してみました。
良くなってるはず、と自分では思うもののいまいちよくわからない…。そんなときは時間を置きます。
特に長編とかオフ本用の原稿なんかはとにかく時間をかけて何度も見直します。ひどいと1週間くらい平気で放置したり←
書くときは勢いで書いているので主語や指示語の混乱に気づかなくなってることも多いんです。後は句読点の打ち方がおかしかったりとかもよくあるし…
SSだと大体推敲は1回ですけど、長くなればなるほど推敲回数も増えます。
今回はなかなか納得いかなかったので推敲は結局2回。これは2回目のですね。時間もいつもよりはかかって、おかげで日付が変わるのに全く間に合いませんでした…orz

⑤完成
最後にもう一度誤字脱字を見直して、その過程で直したいところがあるようだったらもう少し手直しをして、完成です。

                               *

 他人に触れられることに慣れない身体が、伸ばされた手に反応して小さくすくんだ。自分がビクリと身体を硬くしたことに一瞬手を止め、目の前の男が小さく眉を顰めた。
「…そんなに怯えるなよ」
 俺が悪いことしてるみてぇじゃねぇか。苦笑とともにそう囁かれて、慌てて意図的に身体の力を抜くことに専念する。
 力を抜いた五右ェ門に安心したのか大きくてごつごつとした手が再び伸びてきた。その男らしい手を視界の隅に入れて少しだけ羨ましさを覚える。自分の手も決して女性的というわけでもないが、男らしいとまでは言えないのが密かなコンプレックス。尤もそれは手だけに限らないが。
 熱を帯びた手が肩に触れ、もう片方の腕が柔らかく身体を引き寄せる。嗅ぎ慣れたはずの甘い煙草の香りに男の体臭が交ざる。息がかかるほど近くに抱き寄せられ、男の鼓動さえも聞こえそうなくらいだが、実際には跳ね上がる自分の鼓動のせいでひとつも聞こえなどしない。緊張のあまり呼吸さえもままならなくなるのもいつものこと。
「ん? どうした?」
 甘く促すように覗き込まれて、自分も普段は帽子の下に隠された男の顔を覗き返す。
 柔らかいくせに獰猛で、笑っているくせに冷たくて。そんな不思議な色合いの黒い瞳が心の奥底まで見透かそうとする。その眼を見つめるだけでくらくらして、平衡感覚もなにも失って男のなすがままにされてしまう。
「…五右ェ門」
 甘い声で名前を呼ばれた。自分の名前を紡ぐ、少し厚い唇が近寄ってくる。
 焦点が合わないほどに近くなってくる男の顔に酷く居たたまれなくなって、五右ェ門はぎゅうと力いっぱい眼を閉じた。同時に意図的に抜いていたはずの身体の力も元通りになるがどうしようもない。


                               *
  
やっぱり出だしというか前半は最後まで粘って手を入れる確率が高いです。これで完成。最終的に下の記事のように落ち着きます。
サイト用だったらタグを打ち込んでページにしてアップロードするし、ブログ用だったらブログの記事としてメモ帳からブログの編集ページへコピペして読みやすいように改行を変えたり、オフ原稿だったら段組や割付があったりとかするんでまだまだ作業は残ってるんですけどね…(;^_^A
365SSSなら全過程終了までに大体3時間程度ですかね~ネタだしは毎日ちょっとずつやっているのでこの中には入ってません。
とはいえやっぱりゴエさん視点にまだ慣れてないというかカンが戻らないので今日はかなり時間くってしまいました;;全作業時間は5時間程度でしょうか…まぁ途中集中力切れていろいろしてたので時間だけはもっとかかってるんですけどね…

調子にのって次五でもやってしまいましたが、またまた長々とすみません。
自己満にお付き合いいただきましてありがとうございました。
最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら心よりお礼申し上げます(深々)

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