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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.16.03:37

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  • 11/16/03:37

01.20.21:54

1/20 岐路

365日のお題【1/20】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:岐路

・次五
・分かれ道で
・超!短いです

OKでしたら追記へどうぞ♪
約3ヶ月ぶりの365お題…リハビリ中につき超短いですが大目に見てやってくださいませ(;^_^A


 冷たい木枯らしが、前を歩く男の髪を揺らしていく。このクソ寒いのにマフラーひとつ巻かないでいるから、その合間から白い項がちらりと覗いた。

「…ここで」

 ピタリと足を止めた五右ェ門がふっとこちらを振り向いた。時代錯誤な編み笠の下から覗いた黒い目が俺を捕らえる。

 人気のない山道の三叉路。
 ひとつは今俺達が歩いてきた道。
 ひとつはルパンが待つアジトの方面へと続く道。

 そしてもうひとつがどこへ続くのか。辿ったことのない俺には、わからない。

「…どうしても行くのか」
「ああ」

 別れた先でまた二人が出会えるかどうかなど、神様だってきっとわからない。それでも五右ェ門は行くという。俺はそれを止める術を知らないし、また知っていたとしても引き止めることはしないだろう。

「…そうか」

 諦めたように小さく溜息をついた。だが仕方ない。その真っ直ぐで揺ぎ無い信念を持つ姿に、俺は惚れたのだから。
 小さく吐いた息が白く視界を霞めて行く。ただ今の俺に出来ることといえば、この別れが今生のものとならないことを祈るだけ。

「では」
「五右ェ門!」

 律儀に小さく頭を垂れて踵を返した五右ェ門を居ても立っても居られなくなって呼びとめた。

「なんだ?」

 肩越しにこちらを見遣り、そんな俺を怪訝な顔で笠の淵を持ち上げる。

「…ちゃんと帰って来いよ」

 自分が何を伝えたかったのか。呼び止めたものの戸惑って、結局そんな言葉が口に出る。こんなとき上手い言葉の一つもかけれない自分が酷く情けない。
 だがその言葉が届いた瞬間、五右ェ門は驚いたような表情を見せた。思ってもいなかった。そんな様子がありありと見て取れたがそれも一瞬のことで、すぐに五右ェ門は顔を背けてしまった。

「…無論、だ」

 吹き荒ぶ木枯らしの中届いたその声が、ほんの少し揺れていたような気がしたのは俺の願望だろうか。
 



ただの修行でも危険はつき物ですからね。
メランコリックな次五が書きたかったんですが…久しぶりの短文にて玉砕…

最後まで読んで下さってありがとうございました!!!

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