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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.16.04:45

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  • 11/16/04:45

01.22.23:58

1/22 風邪にご用心

365日のお題【1/22】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:風邪にご用心

・ファミリーだけどル次寄り。見方によっては次ルでもいけるかも?
・次元さんの眼力って一体www


OKでしたら追記へどうぞ♪
まだまだリハビリ中ですwww


 異変に真っ先に気付いたのは―これは案の定と言うべきなのだろうか―次元だった。

「おい、お前…熱があるんじゃねぇのか?」
「へ?」

 1ヶ月かけて練りに練った計画の決行を明日に控え、五右ェ門と不二子までも呼び集め熱弁をふるっていたルパン。計画の重要ポイントに差し掛かり今まで以上に話に熱が籠った頃、それまで沈黙を続けていた次元が口を開いたかと思えば突然そんなことを言い出すものだから、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。

「俺が? まさか」

 次元の言葉を鼻先で笑ってひらひらと手を振って見せる様子は、傍目にはなんらいつもと変わらない様に見えた。しかし。

「いや、絶対おかしい。ちょっと体温計持ってきてやるから計ってみろ」

 頑としてルパンの言葉を信じようとはしない次元は、棚の上に置かれていた救急箱をおもむろに開け始める。

「…何言ってるの? 次元」
「…本人がそんなはずないと申しておるのに…」

 そんな次元を呆れたように見るのは不二子と五右ェ門。
 いくら相棒であり一緒に行動する時間が長いとは言っても、所詮は他人である。本人でもわからないような体調不良を、医者でもない次元が見分けられるはずもない。

「いいから計れ。熱があったら仕事は延期だ」
「延期ぃ!? 馬鹿言うなよ折角明日のために1ヶ月かけて計画立てたのに!」
「ガキみてぇなこと言ってねぇでさっさと計れ!!」

 救急箱から取り出した体温計を乱暴に渡して次元が怒鳴る。

「んな怒らなくてもいいじゃねぇか…てか熱なんかあるわけねぇだろあるわけ」

 ぶつぶつと文句を言いながらも渋々ネクタイをくつろげて体温計を脇に挟むルパン。話しを中断されて手持ち無沙汰の不二子と五右ェ門は互いに目配せをし合い、やれやれと大きく溜息をつきながら渡されていた資料に目を通し始めた。
 なんともいえない居心地の悪い沈黙の後。ピピピと小さな電子音が鳴った。

「ほら見ろ! 熱なんか………あら?」
「どうしたの? ルパン」
「いや…熱なんか……」
「何度だったのだ?」
「いや………」

 あからさまに様子がおかしいくせに一向に結果を口にしようとしないルパン。むしろそれが結果が芳しくなかったことを示しているようなものではあるのだが。

「見せてみろ」
「ちょ…!」

 隠そうとするルパンの手から体温計を奪い取る次元。その表示を見た途端ににやりと勝ち誇ったような笑みを浮かべた。

「37.9℃」
「嘘!?」

 誰一人、本人ですら熱があると気付いてなかったというのに。

「何故分かったのだ?」

 不思議そうに問う五右ェ門に、次元は小さく肩をすくめる。

「付き合いだけは無駄に長ぇからな。見てりゃわかる」

 事も無げに言う次元だが、不二子にも五右ェ門にもそれが理由になるとは到底思えない。

「というわけで仕事は延期。お前は今すぐ布団被って寝ろ」
「ぇえええ! 俺様今度の仕事すっげー楽しみにしてたのに! だって予告状だって出してるんだぜ! 風邪引いたから延期しますとか馬鹿じゃねぇの!?」
「何をガキみたいなこと言ってやがる! さっさと治せ!」

 ぎゃんぎゃんと喧嘩を始めるルパンと次元を横目に。

「…次元って一体…」
「…さぁ…」

 顔を見合わせては首を傾げる不二子と五右ェ門だった。



それは愛ゆえ←
次元さんは自分のことにはものすごく鈍感だと思うのですが、ルパン様のことについてはものすごく敏感だといいと思います(笑顔)

最後まで読んで下さってありがとうございました!!!

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