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07.31.00:00 7/31 夏の風物詩 |
365日のお題【7/31】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:夏の風物詩
・ルパン様+次元さん+ゴエ
・超短いです…
・ほとんど会話SSのノリですすみません;;
OKでしたら追記へどうぞ
「やっぱ夏はビールだろ! キンキンに冷やしたビールが美味いぜ!」
「そんで塩茹でした枝豆」
「いいなぁ、帰ったら一杯やるか?」
じりじりと照りつける太陽の下、荷物を抱えて歩く3人の男。和やかに歩くその姿を見て、彼らが世界的な大泥棒だと思う人間はまずいないだろう。
「それもいいな。ビアガーデンなんてどうだ」
「たまにはそういうところもいいかもな。それより祭りはどうだ?」
「祭りねぇ…花火ならこの間五右ェ門の庵で見ただろう?」
「縁日には行ってねぇもん。俺リンゴ飴喰って射的やりたい! どっか近くでやってねぇのかな」
「さぁな、五右ェ門に聞けよ」
「…先ほどから何を話しておるのだ?」
なにやら楽しげに話し込みながら少し先を歩くルパンと次元に、五右ェ門が尋ねる。
「いや、何。夏といえばなんだろうなっていう話」
「そうそう」
けらけらと子供みたいに笑いながら、また真剣に話し始める。
「蝉の声聞くと夏って感じだよな」
「うるせぇから嫌いだなぁ、それよりは風鈴の方がいい」
「涼しげだな…では涼しい繋がりで海」
楽しそうな二人につられて、五右ェ門もつい口を差し挟んだ。
「海水浴か?」
「そうだな」
「はいはい! 涼しいならやっぱり浴衣!」
「浴衣と言えばやはり縁日であろう。縁日といえば拙者はカキ氷がよいな」
「俺は金魚すくいやりてぇな、久しぶりに」
「やっぱりどっかやってねぇのかなぁ祭り~」
ああでもないこうでもないと言い合う。
「それにしても、何か忘れてるよなぁ?」
「俺もそんな気がする」
「拙者も…」
夏、といえば重要な何かを忘れているような気がしつつ、なんとなく腑に落ちない顔で3人は歩き続ける。アジトへの道のりの途中。ふと通りかかった店先に、少し色あせた張り紙がしてあるのが目に入った。
『冷やし中華始めました』
それを見て顔を見合わせる3人。
「「「これだーっ!!!」」」
ぱぁっと明るい顔になった3人は荷物を抱えたまま店に飛び込む。
「おっちゃん、冷やし中華3人前ね!」
うだるような日差し。蝉が煩いくらいに鳴いていた。
夏もいよいよ本番である。
夏といえば何か。
あんまり夏が好きじゃない人間でも、このキーワードにはワクワクしてしまいます(^_^)
最後まで読んでくださってありがとうございました!!
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