11.16.15:39 [PR] |
08.13.00:00 8/13 尻に敷かれる |
365日のお題【8/13】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:尻に敷かれる
・ル不+次+五
・一筋縄ではいかない関係だけど、傍目にはこう見えます
OKでしたら追記へどうぞ
惚れた弱みとはよく言ったものだが、それを差し引いてもルパンが不二子に甘いのは明白な事実。しかし時にはルパンが不二子を騙すことだってあるし、獲物を渡さないことだってある。だがそこで黙っていないのが峰不二子という女である。
「ちょっとルパン! 貴方、アタシの頼みを聞けないっていうの!?」
「いや不二子ちゃん、そんなこと言われてもさぁ…」
「貴方がアタシの狙ってた『スタールビー』を盗んだのは分かってるのよ! あれはアタシの獲物なの! 散々苦労して下調べしてやっと手に入ると思ったのに横から掻っ攫っていくなんて…とにかく返して頂戴!!」
形のいい眉を跳ね上がり唇を引き攣らせ、鬼のごとき形相でルパンに詰め寄る不二子。これにはルパンも気圧されて壁際に後ずさるしかない。
「いやでも不二子ちゃ…」
「言い訳無用! 出しなさい!!」
いつも自分がルパンの獲物を横取りすることなど完全に棚に上げ、今にも掴みかからん勢いでさらにルパンに詰め寄る。
「…げに恐ろしき女の執念…」
「何か言った!!??」
ボソリと呟いた五右ェ門の言葉に、くわっと振り返って睨みつける不二子。そのあまりの剣幕に五右ェ門は絶句して冷や汗を流す。
「何でも…ござらぬ…」
「…怖ぇ怖ぇ…」
「…それにしても…」
詰め寄られるルパンを助けるすべもなく、ただ傍観するしかない次元と五右ェ門は隅に小さくなってボソボソと会話する。
「ルパンは獲物を不二子殿に渡すのであろうか…」
「さぁな。毎度毎度懲りねぇというかなんというか…」
騙まし討ち、泣き落とし、色仕掛け、鬼の形相…毎度毎度手を変え品を変えて獲物を掻っ攫っていく不二子には腹も立つが、当事者であるルパンが懲りないのだから次元と五右ェ門になすすべがないのも事実。
「あ、結局渡しやがったあいつ…」
苦労して手に入れたお宝は不二子の手の中。掌を返したようにころっと機嫌を直した不二子は、今度は猫なで声でルパンに詰め寄り始めた。
「…また何か面倒な仕事でも頼まれるのであろうか…」
「…みてぇだな」
「よくあれほどまでにコロコロと態度が変わるものだ」
「女は女優だなんていうけど、あの女の場合はもう多重人格並みだな」
さっきまで気圧されていたルパンはどこへやら。鼻の下を伸ばしてデレデレと猫なで声の不二子に纏わりついている。全く不思議な関係としか言い様がない。
「次元」
「あ? なんだ?」
「結局のところ、あやつらは何がしたいのだ」
「…俺に聞くな」
騙し騙され、結局のところどちらが優位に立っているかなんて本人達にすらよくわからないのではないかと思う。が。
「拙者にはどう見ても…」
「嫁の尻に敷かれていいように使われてる旦那にしか見えねぇ…か?」
「…まさに」
それはある意味真実かもしれない、と次元は思った。
尻に敷かれているようで、真の主導権はルパン様にあるっていうのが理想ですけれどもね^^
尻に敷かれてる風を装ってるくらいが夫婦は上手くいくのかもしれませんが?実際のところはどうなんでしょうね^^
いずれにせよ傍目には尻に敷かれているようにしか見えないようです(笑)
最後まで読んで下さってありがとうございました!!
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:尻に敷かれる
・ル不+次+五
・一筋縄ではいかない関係だけど、傍目にはこう見えます
OKでしたら追記へどうぞ
惚れた弱みとはよく言ったものだが、それを差し引いてもルパンが不二子に甘いのは明白な事実。しかし時にはルパンが不二子を騙すことだってあるし、獲物を渡さないことだってある。だがそこで黙っていないのが峰不二子という女である。
「ちょっとルパン! 貴方、アタシの頼みを聞けないっていうの!?」
「いや不二子ちゃん、そんなこと言われてもさぁ…」
「貴方がアタシの狙ってた『スタールビー』を盗んだのは分かってるのよ! あれはアタシの獲物なの! 散々苦労して下調べしてやっと手に入ると思ったのに横から掻っ攫っていくなんて…とにかく返して頂戴!!」
形のいい眉を跳ね上がり唇を引き攣らせ、鬼のごとき形相でルパンに詰め寄る不二子。これにはルパンも気圧されて壁際に後ずさるしかない。
「いやでも不二子ちゃ…」
「言い訳無用! 出しなさい!!」
いつも自分がルパンの獲物を横取りすることなど完全に棚に上げ、今にも掴みかからん勢いでさらにルパンに詰め寄る。
「…げに恐ろしき女の執念…」
「何か言った!!??」
ボソリと呟いた五右ェ門の言葉に、くわっと振り返って睨みつける不二子。そのあまりの剣幕に五右ェ門は絶句して冷や汗を流す。
「何でも…ござらぬ…」
「…怖ぇ怖ぇ…」
「…それにしても…」
詰め寄られるルパンを助けるすべもなく、ただ傍観するしかない次元と五右ェ門は隅に小さくなってボソボソと会話する。
「ルパンは獲物を不二子殿に渡すのであろうか…」
「さぁな。毎度毎度懲りねぇというかなんというか…」
騙まし討ち、泣き落とし、色仕掛け、鬼の形相…毎度毎度手を変え品を変えて獲物を掻っ攫っていく不二子には腹も立つが、当事者であるルパンが懲りないのだから次元と五右ェ門になすすべがないのも事実。
「あ、結局渡しやがったあいつ…」
苦労して手に入れたお宝は不二子の手の中。掌を返したようにころっと機嫌を直した不二子は、今度は猫なで声でルパンに詰め寄り始めた。
「…また何か面倒な仕事でも頼まれるのであろうか…」
「…みてぇだな」
「よくあれほどまでにコロコロと態度が変わるものだ」
「女は女優だなんていうけど、あの女の場合はもう多重人格並みだな」
さっきまで気圧されていたルパンはどこへやら。鼻の下を伸ばしてデレデレと猫なで声の不二子に纏わりついている。全く不思議な関係としか言い様がない。
「次元」
「あ? なんだ?」
「結局のところ、あやつらは何がしたいのだ」
「…俺に聞くな」
騙し騙され、結局のところどちらが優位に立っているかなんて本人達にすらよくわからないのではないかと思う。が。
「拙者にはどう見ても…」
「嫁の尻に敷かれていいように使われてる旦那にしか見えねぇ…か?」
「…まさに」
それはある意味真実かもしれない、と次元は思った。
尻に敷かれているようで、真の主導権はルパン様にあるっていうのが理想ですけれどもね^^
尻に敷かれてる風を装ってるくらいが夫婦は上手くいくのかもしれませんが?実際のところはどうなんでしょうね^^
いずれにせよ傍目には尻に敷かれているようにしか見えないようです(笑)
最後まで読んで下さってありがとうございました!!
PR
- トラックバックURLはこちら