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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.16.07:46

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  • 11/16/07:46

08.30.01:32

8/30 弱音を吐くな

365日のお題【8/30】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:弱音を吐くな

・ル次
・とても短いです

OKでしたら追記へどうぞ



「もうだめ…か…」

 突きつけられた拳銃の銃口。
 何度も死地に直面してきたこともあるが、今回ばかりは本当にダメだと思った。

「俺としたことが…」

 零れ落ちた言葉が虚しく地面に落ちるのを感じる。縛られた腕はうっ血してもはや感覚もない。

「ルパン…」

 ほとんど無意識にその名前が零れ落ちて、それに気付いて小さく嗤う。名前を呼んでどうしようと思ったのか。助けを求めたかったのかそれとも。死に直面してなお脳裏をよぎるのが相棒の顔だなんて色気もクソもない話ではある。

「悪ぃ…帰れそうにねぇ」
「さよならだよ、次元大介?」

 目の前の男が下品な笑いを浮かべてこちらを見下ろして来る。あぁ、死ぬのだ。そう思った。

「…っ!!」

 男の指が引き金にかかり、ゆっくりと力が込められいていく。
 パンッ!!
 軽い銃声。思わず目を瞑った次元だったが、衝撃も痛みも走らないのを不思議に思い恐る恐る目を開けた。

「…何諦めてンだよ?」

 その声にはっとして顔を上げれば、目の前に居たのは下品な笑いを零す男ではなく、見慣れた赤いジャケットの男。

「ル…パ…」

 その手に握られたワルサーは銃口からかすかに硝煙をあげていた。ルパンの足元に崩れ落ちているのは、先ほどまで自分に拳銃を向けていた下品な笑い方をする男。

「ルパン…っ」

 強張っていた身体から力が抜けてくたりと地面に崩れ落ちる。ワルサーをしまったルパンの手がそっと伸びてきた。

「次元」

 優しく名前を呼ばれてぎゅうとそのまま抱きしめられれば、ルパンの愛煙する癖のある煙草の香りが身体を包んだ。

「…弱音なんか吐くんじゃねぇよ。お前が弱音を吐いていいのは…」

 お前が死んじまった後でだ。
 優しいくせに厳しい低い声が耳元で囁く。

「…お前に弱音なんか必要ねぇよ。俺がいるんだからな」

 にやっと嗤って見せたルパンの顔は、清々しいほどに自信に満ちていた。

「あぁ…そうだな」

 緊張が解けて襲ってきた疲労と安堵感にに身を委ねながら、次元は静かにそう言って笑った。



いつだって自信満々のルパン様は、次元さんにもそうであることを求めそう、という偏った妄想←
すみません、何が言いたいのか分からなくなってきてしまいました…orz

最後まで読んで下さってありがとうございました!!

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