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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.17.18:44

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  • 11/17/18:44

09.13.00:17

9/11 傾いた塔

365日のお題【9/11】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:傾いた塔

・ル+不+五
・本日は次元さん出てきません…
・ファーコン設定シリアス風味
・馴初め話…かな…
・徐々にベタな展開に突入してます…←
・9/6~は続き物になります!!単発でも読めなくもないとは思いますがよければそちらからご覧下さい♪

それでもOKでしたら追記へどうぞ

大変遅くなってすみません;;そしてお待たせした挙句がこの程度でさらにすみません…(´;ω;`)


 形あるものはいつか崩れる。諸行無常盛者必衰の理は古今東西どんなものも例外ではない。それは人間関係だって同じこと。"信頼"という地盤の緩んだ塔は傾き、手遅れになればそのまま倒れるしかない。ピサの斜塔のように微妙な角度で立ち続ける為には気が遠くなるほどの手間と労力を尽くさなければならないのだ。

「ルパン! 金庫はまだ開かないの!?」
「もう少しなんだ黙ってろ!」
「…そんな悠長なことを言っておる場合ではなさそうだぞ」

 鳴り響く警報。緊急を告げる赤いランプが点滅してルパンたちを照らす。
 だがその中に、いつもルパンに影のようにして付き従っていた黒衣の男の姿はなかった。

                          

「俺はこの仕事、降りるぜ」

 仕事だとアジトに呼び戻された夜。最後の打ち合わせ中に放たれた男の言葉に、場が凍りついた。

「ちょっと今更何言ってるの次元!!」
「…聞いておらなんだのか? 今回はおぬしの力が要ると、今言ったばかりであろうに…」

 次元の言葉に真っ先に気色ばんだのは不二子。そして五右ェ門がそれに続く。
 だがルパンはそれに異を唱えようとはしなかった。

「…好きにすればいいさ」



 強行された計画。もとより4人で行うはずだった仕事を3人で遂行することなどはなから無理があるのだ。王女の醜聞に浮き足立っている王宮に乗り込んだまでは良かった。だが警備を眠らすのに少々手間取ってしまったが故に、すぐに侵入を気付かれてしまったのである。

「ルパン! 急げ!」
「わぁってるって!!」

 ようやく開いた金庫から目当ての宝石を掴み出し、乱暴にポケットにねじ込む。

「いたぞぉ! 侵入者だ!!」

 けたたましい警報の音に交じって聞こえてくる怒声と大勢の足音。

「やっぱり次元抜きでこんな大仕事するなんて不可能だったのよ!」
「俺様の辞書に不可能なんかあるもんか!!」

 不二子のヒステリックな叫びに向かって吐き捨てるように言い、そしてふと思う。
 不可能がない? ならばなぜ次元は今ここにいないのだ。相棒の信頼さえ勝ち取れない自分に、"不可能がない"わけがない。

「ルパン早く!」

 傾いた塔を立て直すにはどうしたらいい? 失った"信頼"という地盤を再生するためには何をすればいい?
 不意に脳裏を男の顔が過ぎり、そして一瞬、集中力が欠けた。

「ルパン!!」

 五右ェ門の鋭い叫び声。同時にルパンの身体に強い衝撃が走った。視界の隅に小銃を構える軍服姿の男。

「しま…っ…!!」

 着弾の衝撃で揺らぐ身体。飛び散る鮮血が己のものとも分からぬまま、ルパン呆然と床に崩れ落ちる。

「ルパンっ!!」

 凍りつく不二子と五右ェ門の表情も、動いていく周りの景色も、何故か酷くスローモーションに見えた。堕ちていく。そのとき脳裏に浮かんだのはやはりここにはいない黒衣の男の顔だった。

(結局、帽子脱がせれなかったなぁ…)

 傾いた塔が傾いたまま永久に立つ術はない。
 崩れ落ちるか気が遠くなるほどの手間と労力をかけて立て直すか。

(俺は…どうしたいんだろうなぁ)

「ルパン!!」

 痛みで薄らいでいく意識の中、ルパンはここにはいないはずの男の声を聞いた気がした。

 



もう言い訳はしません。
俺に文才がないのがいけない、この日は時間かけすぎた…そのくせこの程度で申し訳ないぁーもう!!!

すみません、最後まで読んで下さって本当にありがとうございます…(*/□\*)゜゜・。

 

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