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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.17.14:45

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  • 11/17/14:45

09.13.00:19

9/13 面倒なんて言わないで

365日のお題【9/13】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:面倒なんて言わないで

・ル+次
・ファーコン設定シリアス風味
・馴初め話…かな…
・徐々にベタな展開に突入してます…←
・9/6~は続き物になります!!単発でも読めなくもないとは思いますがよければそちらからご覧下さい♪

それでもOKでしたら追記へどうぞ
やっと日付に追いついた!


 誰かに名前を呼ばれたような気がして、そして眩しさを感じて目を覚ました。ぼやけた視界に入ってきたのは薄く黄ばんだ天井と、ゆっくりと部屋の空気をかき回すプロペラ。

(ここは…どこだ…)

 自分の置かれている状況が分からず、ルパンは必死に記憶を手繰り寄せる。
 確か次元を置いて盗みに入ったのだ。そして侵入がバレて逃走しようとしたところで   。

「!?」

 ようやく自分に何が起こったのかを思い出して、ガバリと勢いよく飛び起きるルパン。そして。

        !!??」

 腹に走った激痛にそのまま悶絶する。

「…なーにしてやがんだ、相変わらず落ち着きのねぇ」

 声も出せずに呻いていると、横から呆れたような声が聞こえてきた。耳にしっとりと馴染むバリトン。その声の主は。

「…じ…げん?」
「何だ寝坊助。とっくに昼は過ぎてるぞ」

 ざらつく喉から無理矢理声を押し出して名前を呼べば、火の点いていない煙草を咥えてこちらを覗き込む男。帽子に隠れた表情は読み取れないが、いたっていつもどおりの声色や喋り方に、ルパンは少々拍子抜けした顔になる。無理もない。ついこの間まで、自分とは喋るどころか視線すら合わせようとしなかったというのに。

「お前…」
「…俺が行かなきゃお前は今頃あの世にいたんだぜ」
「…お前が助けてくれたのか…」

 てっきり自分を助けたのは五右ェ門だと思っていたがどうやら違ったらしいと言うことを、ルパンはその言葉だけで理解した。次元は仕事を降りるといいながらも自分達の後を追ってきていたのだ。

「なんで…」
「さぁ、なんでだろうな」

 相変わらず火を点けることなく咥えた煙草の端を噛みながら次元が肩をすくめる。

「俺にもわからねぇよ」

 ふっと笑った次元が不意にその帽子に手を伸ばし、風呂に入るときと寝るときぐらいしか脱がないのではないだろうかというトレードマークを脱いだ。普段隠されている黒い目が真っ直ぐにルパンを見つめてくる。

「なぁ、ルパン」

 柔らかい声。
 ああ、そんな声で俺を呼ぶな。そんな目で俺を見るな。ルパンは蓋をして忘れようとしたはずの感情が、その声だけでいとも簡単に溢れ出しそうになるのを感じていた。

「…なんだよ」

 それを隠すためにわざと冷たくぞんざいに答えてやるが次元は怯まなかった。

「…面倒だなんて言うんじゃねぇぞ」

 先に一言そう釘を刺して。

「俺が思ってることは全部話す。だからお前の思ってることも全部話せ」

 真剣な眼差しでそんな思ってもみなかったことを言われ、ルパンは思わず冷たく見据えることも忘れてポカンとした表情で次元を見上げた。

「…は?」
「俺はお前が何を思ってあんなことを言ったのかもちっともわからねぇ。だから教えてくれ」

 熱の籠った視線を送られ、ルパンはひたすらに困惑するしかない。理由を言えるものならばとっくに言っているし、なによりあんなことを言う必要だってなかったのだ。黙りこくったままのルパンに、次元は珍しく饒舌に言葉を続ける。

「お前にあんなことを言われて一度はお前の元を去ろうと思った。けど出来なかった。気付いたら計画書片手にお前を追っかけてた。自分でもよくわかんねぇ。結局お前から離れられねぇ自分がわかんねぇ。なんでだろうな?」

 そこで言葉を切り、咥えていた煙草をくしゃりと握りつぶした。掌から零れた茶色い葉が床に散った。

「気付いたのさ。お前が俺を本気で相棒にしたがったからだってな。すっかりほだされちまってよ、俺はお前に惚れちまってんのさ、ルパン三世という世界一の大泥棒にな」

 目の前ではにかんだように笑われて。初めて聞く次元の本音に、ルパンはもう自分の感情を抑えることが出来なかった。たとえその"好き"が自分の抱いている感情と同じものではなくても。その言葉に嘘はないと信じれた。

「…この大馬鹿野郎」

 呻くように呟いて、ルパンは次元に手を伸ばした。

 



次元さんってば大胆発言!←
もーホントべたな展開でゴメンナサイwww
そして今日もお題の使い方が下手糞でいけない…お題元に申し訳ない気分で日々一杯です…

最後まで読んで下さって本当にありがとうございます!!!

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