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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.17.02:35

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  • 11/17/02:35

09.16.02:54

9/16 あなたに願うこと

365日のお題【9/16】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:あなたに願うこと

・ル+次
・ファーコン設定シリアス風味
・馴初め話…かな…
・ギャグ気味そしてラブラブし始めましたwww
・キャラクター崩壊が激しいです(´;ω;`)お叱りは受けますwww
・9/6~は続き物になります!!単発でも読めなくもないとは思いますがよければそちらからご覧下さい♪

それでもOKでしたら追記へどうぞ
本日で連載終わり!!


「ルパン飯だぞー」
「おー」

 甲斐甲斐しく湯気の立つ食事を運ぶ次元の姿は、ここ数日でアジトの風景と化していた。食事だけではない。トイレから風呂に至るまで手取り足取り面倒を見るその姿はまるで母親か何かのようで。

「…一体何があったの?」
「…わからぬ」

 そんな姿を物陰から見ながらひそひそと会話を交わすのは不二子と五右ェ門。
 あれほど喧嘩していたのが嘘のように仲の良いルパンと次元。そしてそれ以上にあのストイックで他人と必要以上に関わろうとしなかった寡黙なガンマンの豹変ぶりには不二子も五右ェ門も頭を抱えていた。

「仲がいいのはいいことだけど…実際のところ…気持ち悪いわ」
「酷い言いようだな…」
「だってホントだもの。あなたは思わないの?」
「む…拙者は……ちょっと修行に…」
「ひとりだけ逃げるなんてナシよ五右ェ門!!」

(全部聞こえてるんだけどな…)

 そんな会話を繰り広げる2人に溜息をつきつつ、次元はルパンの部屋のドアを開けた。

「昼ごはんなぁに~?」
「クラムチャウダーとサラダにした」

 ほらよ、と起き上がったルパンにトレーを差し出すと、じっと物言いたげな黒い眼が見上げてくる。

「…なんだよ…」
「食べさせて」
「……お前なぁ…いい加減に自分で喰え。俺だって暇じゃねぇんだ」

 思わず盛大に溜息をつけば、小動物並みに目を潤ませて見つめられる。

「お前、俺のこと嫌いなの?」
           !!!!」

 部屋の外でやいのやいの言っていた2人に、見せれるものならこの状況を見せてやりたいくらいだ。

(俺のせいじゃねぇんだっ!! 俺だってこんなことやりたくはねぇけどよ!!)

 だが惚れた弱みというのは恐ろしいもので、それを拒否できないのだから自分でも末期だと思う。

「ああもう、さっさと喰え! まだ洗濯も晩飯の仕込みも、お前がほったらかしてる仕事の下調べもしなきゃなんねぇんだ!」

 眉間に皺でぞんざいにスプーンを突き出せば、ルパンはそっぽを向いて『愛情が足りない』などとほざく。これにはさすがの次元も堪忍袋の緒が切れた様子で、熱々のスープを掬ったスプーンをルパンの口に押し付けた。

「どぅわぁっちっちちちち!! おま…俺怪我人だぞ!?」

 火傷して涙目で抗議するルパンに次元は鼻を鳴らす。

「うるせぇ、何かにつけちゃ俺を襲おうとする体力があるくせに何が怪我人だ!!」

 実際問題、『お前が決心するまで待つ』と言ったくせに、次元がちょっと隙を見せるごとに押し倒そうとしてくるルパンには閉口していた。

「ふざけんな、これ以上ガタガタ抜かしてみろ、俺はお前とは金輪際縁を切ってやるからな!」
「ひでぇひでぇ、冗談でも言って良いことと悪いことがあるだろうが!」
「俺はいつだって本気だ!」
「俺を見限れるの? ちゅーまでした仲だってのに!?」
「っっだぁああああああ!! 言うんじゃねぇよ!!」

 今度は次元が涙目になる番だ。

「お前…俺にどうして欲しいんだよっ」

 完全にグロッキー状態で肩を落とす次元。完全に遊ばれているのが分かっていても、どうしようもない。大体がルパンに敵うわけがないのだ。

「俺? 俺はそりゃあお前とイイコトしたいってのが一番だけっど…」

 言いかけたルパンの言葉を遮るのは鈍い金属音。突きつけられたマグナムの銃口に、さすがのルパンも顔を引きつらせる。

「じょ…冗談…俺はさぁ…」

 そこでふっと真剣な瞳が次元を見つめてくる。

「お前が…」
「…俺が?」
「俺のこと愛してるって言ってくれればそれで満足だけど?」
              !!!」

 絶句。そして熱っぽい目で見つめられ、一瞬にして次元の顔が朱に染まる。

「てめ…」
「聞きたい、お前の口から」

 大切だとか、傍にいたいとか、好きだとか、そんな言葉とは比べられないくらいの重さを持ったその言葉を。

「聞かせて、俺に」

 囁いた瞬間に、突然胸倉をつかまれた。

「!?」

 耳元に寄せられた顔。そして。

           アイシテル

 きっと渾身の勇気を振り絞って囁かれた小さな小さなその言葉は確かにルパンの耳に届いて。

「次…」
「いいか! 後で取りに来るからとっとと喰えよ!!」

 放したルパンのほうを見ようともせずにそれだけ言い残して部屋を飛び出していく次元。その背中を呆然と見つめるも、ルパンは同じくらい自分が真っ赤な顔をしていることには気付いていなかった。

                                                     FIN.
 



最後は結局いちゃいちゃラブラブv
これで一応終わり…です…
いろいろ解消されてない伏線とかあるのは分かってます…(*/□\*)゜゜・。お叱りは甘んじて受けるよ、いつか絶対書き直すからさ!!
もう自分の技量不足に泣きそうになった10日間でした…思いつきだけでなんでもやるもんじゃないよ、10日前の自分…
ホント申し訳ないやら書けなくて情けないやら、お題も使い切れてないし…あうあう(´;ω;`)
でも今度はもっとネタをちゃんと練ってチャレンジしたい…!!
最後まで読んで下さって本当に本当に本当にありがとうございました(深々)
明日からは通常の読みきりスタイルに戻るはずです~

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