11.16.13:01 [PR] |
09.22.01:47 9/21 叶うなら |
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:叶うなら
・ル次
・シリアスっぽいお題ですがあえてのギャグwww
それでもOKでしたら追記へどうぞ
アップがものっそ遅くなっちゃった;;
なー、次元~
あ? 何だよ
お前さぁ、今もし神様が出てきて何かひとつだけ願いを叶えてやるって言ったら何がしてぇ?
あー…そうだなぁ…とりあえず…
「煙草が吸いてぇ」
真顔で吐き出された言葉に、俺は一瞬置いてからルパンは大爆笑してしまった。チェーンスモーカーでニコチン中毒者の次元らしい答えだが。
「…お前この状況で一番に出てくるのがそれかぁ?」
冷たいコンクリートの独房に2人して手錠足枷で放り込まれて早5日。そろそろ色んなことに限界が来ている状況の中で、一番に欲するのが煙草だなんて。
「じゃあお前は何がしてぇんだよ」
笑われてむっとした表情で次元はルパンを見返してくる。
「そうだよなぁ~」
まぁ正直な話をすればルパンだって煙草も吸いたいしまともな食事に美味い酒だって欲しいし風呂にだって入りたいけれど。"一番"と聞かれたらそれよりも何よりも。
「…なんだよ?」
じっと次元をつめた後。
「お前を押し倒したいかなー」
真顔で放った言葉に、次元はおもしろいぐらいに唖然とした表情になり、そして次の瞬間には真っ赤に染まった怒りの形相。
「てめっ…馬鹿野郎何考えてやがる…!!」
「俺様いたって大真面目、看守<あいつら>さえ居なければもー辛抱たまらねぇから今すぐにでも襲いたいぐらいなんだけっどもよぉ。さすがに俺様も人に見られるのは嫌っつーか、最中の色っぽいお前を誰にも見せたくはねぇよなぁとかいろいろ考えて我慢してんだぜぇ」
あまりにぽんぽんとルパンの口から出る言葉に怒る暇もなく、次元は返す言葉も見失って馬鹿みたいに口をパクパクとさせている。色々とつっこみたいことはあるのだろうが、突拍子もないこと過ぎて思考がついていっていないらしい。
「なっ…ば…何…」
「仕事のためとはいえ、5日間もお前と狭い部屋に2人っきりになるのが正直こんなにつらいとは思わなかったぜぇもう何度押し倒しちまおうかと思ったことか…」
「ふ…ふざけんなぁ! ちょっと待てそれが神様に願うほどの望みかよ!?」
「それ言っちゃう!? だったらお前の煙草だってそうじゃねぇか! 俺様のほうがよっぽどまともだろうがよ!?」
「どこがまともだこの万年発情期が!」
「ひでぇー! それが何度も死地をともに掻い潜ってきた相棒に向かって言う台詞かよ!」
「その相棒を仕事中に邪な目で見てるのはどこのどいつだ! ああお望みとあらば何度でも言ってやらぁ!」
「おい、お前らうるさいぞ!」
ぎゃんぎゃんと独房の中で喚き散らす2人にさすがに看守が怒鳴る。が。
「「うるさいのはお前だぁ!!!」」
なぜか殺気だった目で2人ににらまれてしまう。一瞬看守がひるんだそのとき。
建物のどこかから爆発音。それまで言い争いをしていた2人の目が鋭くなる。
「…どうやら神様のご登場らしいぜ?」
「…五右ェ門の奴に煙草持ってこいって言っとくんだったな」
にやりと笑った2人の手から手錠ががしゃりと落ちる。
「お前達何を…!」
「悪いな、これから俺様たちお仕事なの♪」
あっけなく外された手錠。いつの間にか足枷も、そして独房の鉄格子までもが開けられていて。慌てた看守が警笛を鳴らそうとするが、その前に次元がすばやく当身を食らわせて昏倒させ、そのまま自分達がいた独房に放り込む。
「さぁてお仕事と参りますか?」
「…帰ったら覚えとけよ」
「わお、過激発言。俺様襲われちゃうの?」
「ちげぇよ馬鹿!!」
軽い口調とは裏腹に引き締まった表情で2人は駆け出していた。
シリアス続くのもどうだーとおもってあえてのギャグでしたけど…うーんイマイチ?
こう2人のぽんぽん続く会話の応酬がおもしろく書きたいですねぇ~(´д`)
次元さんって普段わりと寡黙なのにルパン様一緒に居ると途端によく喋りだしますよねぇ
まぁ原作初期の次元さんはわりとお喋りキャラみたいですけど(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございました~!!
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