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09.09.21:44 9/9 答を出して |
365日のお題【9/9】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:答を出して
・ル→次でル+五
・本日は次元さん出てきません…
・ファーコン設定シリアス風味
・馴初め話…かな…
・9/6~は続き物になります!!単発でも読めますがよければそちらからご覧下さい♪
それでもOKでしたら追記へどうぞ
次五を楽しみにしてる方いらっしゃったら申し訳ありません;;
そしてアプ遅くなってすみませんでした;;
「何を、不貞腐れておるのだ」
「…別に何もぉ~」
「ならばなぜそんなに苛立っておるのだ?」
リビングの真ん中に置かれたソファに寝転がったまま、こちらを見ることもなくぶっきら棒に答えるルパンに五右ェ門は苦笑した。
仲間になり仕事を共にするようになって分かったことだったが、この世界一の天才的大泥棒は非常に子供っぽい男である。興味を持ったことには寝食を忘れて没頭するが、興味のないことには見向きもしない。自分の意のままにならないことがあれば不貞腐れ、どんなものでも自分の意のままに動かそうとする。問題なのはそれが出来てしまうだけの頭脳と才能を持ち合わせている、ということだった。
一昨日まで仕事の仕込みに嬉々として励んでいたのを知っているだけに、この変わりようは少々解せない。が、少々心当たりがあるのも事実。
「…次元と喧嘩でもしたのか」
五右ェ門の言葉に、それまでゆらゆらと揺れていたルパンの足先がピタリと止まった。だが、天上を見上げたままの顔がこちらを向くことはない。
(地雷を踏んだか…?)
半ば鎌をかけたつもりだったのだが、どうやら図星らしい。だが子供っぽいところがある反面それを隠す術も持ち合わせている男だから、ここまで感情をあらわにすることも珍しいものだとは思う。
「図星のようだな」
「お前には関係ねぇよ」
ぞんざいで苛立った声色。不機嫌さを隠そうともしない男に五右ェ門はやれやれと内心で溜息をつく。
おそらく喧嘩の原因は昨日新聞に出ていた件だろう。五右ェ門はルパンから王女に近づくことを聞いていたが次元はそれを知らされていなかった。ルパンが知らせなくていい、と言ったので五右ェ門もあえて伝えるつもりはなかったのだが、あそこまで堂々と新聞に載せられてしまっては次元が気付かぬはずもないのだ。
ルパンが次元に知らせなくていいと言った真意はわからない。だがそれにも何か意味があるのだということが分かるくらいには、五右ェ門もルパンのことは信用していたのだ。だがこれではルパンがわざと仲間内に波風を立てているようにしか見えない。仲間割れほど怖いものはないことは長年の経験でよく知っている。
「…次元に何を言ったのだ?」
「何も言ってねぇ」
朝ちらりと顔を見た次元は酷く憔悴していた。次元が鬱々と考え込みやすい性質だというのは最近気付いた
ことだったが、ルパンはもちろん次元のそんな性格を知っているはずである。それを承知の上で何か言ったのだとしたら、ルパンもかなり人が悪いとしか言えない。
「…己で出せぬ答えを他人に求めるのは酷だというものだぞ」
「あん?」
その言葉に、ルパンがようやく五右ェ門のほうを向いた。半眼でこちらを睨む顔にいつものひょうきんさは微塵もない。
「おぬしは次元にどうして欲しいのだ」
「…お前には関係ねぇって言わなかったか」
「関係ある。仲間ではないのか」
ぴしゃりと放った言葉に、しかし返事はすぐには返ってこない。無言でこちらを睨みつけるルパンに五右ェ門も負けじと睨み返す。
「…お前に説教される筋合いはねぇ」
「そう思うなら好きにしろ。だが次元を巻き込むな」
「なんだよ、お前。次元次元って…そんなに次元が大事かよ!?」
ソファを叩きつけて怒鳴るルパン。まるで癇癪を起こした子供のようなその姿を五右ェ門はただ静かに見下ろす。
「一度信頼したものの身の振り方を気遣うのは人として当然のこと。それは次元もおぬしも関係ない。それが」
【信頼】ではないのか。
静かに紡ぎだされた言葉に、ルパンは答えない。唇を噛み俯く姿が何を考えているのか、五右ェ門には分かるはずもない。
「何があったのかは知らぬ。だが真の答えはおぬしの中にあるのだろう? それを偽って他人に別の答えを求めたところでおぬしは納得するまい」
ギロリと鋭く光る眼がルパンを見据えた。
「おぬしは一体我らに何を求める? 何を理想に描いて我らを仲間とした? おぬしは我らに…」
どんな答えを求めるというのだ?
気まずい沈黙が、部屋を支配していた。
ゴエさん説教くさいwww
そして見切り発車したせいで、ホントこの先どうなるか私にもわからないwww
ちゃ、ちゃんと仲直りさせてくっつけれるかな…www
話が遅々として進まなくて申し訳ないです;;
最後まで読んで下さってありがとうございました!!!
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