11.16.08:42 [PR] |
08.17.00:44 8/17 力が入らない |
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)
お題:力が入らない
・ル次
・後朝の出来事
・短めです
OKでしたら追記へどうぞ
目が覚めて一番に視界に入ってきたのは見慣れた相棒の寝顔。
「んー…」
気がつくと右腕が動かせなくて、よく見れば相棒を腕枕して寝入っていたらしい。次元はルパンの腕にすがるようにして頭を乗せて眠っている。起こすのも気がひけて、そのままにすることにした。
枕もとの時計はまだ5時前で、空はようやく白み始めた頃だった。まだ寝入ってからほとんど時間は経っていない。その証拠に眠る相棒はまだまだ目を覚ましそうにはなかった。昨夜も結構無理させたかな、とちょっと反省する。しかし掻き抱いている間に理性が働くわけもなく、結局いつも朝になって動けないでいる次元を見て反省することになるのだ。
(なーんでこんな抑えがきかねぇんだろなー…)
盛りがついた10代のガキでもあるまいにと自分でも思うが、どうしようもなく欲するのだから仕方ない、と開き直りたい気もする。
寝乱れた髪、蓄えられた自慢の顎鬚、しなやかに筋肉のついた体は女のような柔らかさとは程遠く、どう見ても自分と同じ男の姿。それでも愛しくて恋しくて感情のコントロールができなくなるのだ。
(それだけ愛しちゃってんだよな、やっぱ)
勝手にほころぶ口元に煙草を咥えて火を点ける。紫煙が朝焼けの差し込む部屋にふわりと広がった。
飾らなくていい気取らなくていい。どんな顔を見せても呆れながらでもついてきてくれる。絶対に自分を裏切らない、その安心感。
(甘えちゃってんだよな)
自分が次元から離れられないのと同じ様に次元も自分からは離れられない。そのことを確かめるために夜ごと身体を重ねるのだと思う。互いが互いのものであるということを確認するために。
「…もちょっと寝るか」
煙草を灰皿に押し付けて、ブランケットを頭からかぶりなおす。
「ん…」
ルパンの腕の中で小さく身じろいだ次元が、また穏やかな顔で眠りに落ちて行った。それを見ながらルパンも静かに目を閉じた。
*
「わりぃ、五右ェ門。今日の食事当番代わってくれねぇ?」
「…それは良いがどうしたのだ?」
言いにくそうに相談を持ちかけてきたルパンに、五右ェ門は怪訝な顔を向けた。
「いや、ちょっと…」
もごもごと言葉を濁すルパンの背後では、なぜか帽子で顔を隠す次元の姿があった。
(俺を腕枕したせいで右手が痺れて動かねぇなんて……絶対言えねぇよな…)
コーヒーに砂糖5杯くらいいれましたくらいの甘目を目指しました(分かりにくいわwww)
が、玉砕した気がする…だって恥ずかしいんだもんwww←
最後まで読んで下さってありがとうございました!!
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