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某泥棒三世を愛する管理人による日々語り。腐的内容を含むことがあるので、ご注意ください。
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11.16.06:21

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  • 11/16/06:21

08.18.01:33

8/18 今日のヒーロー

365日のお題【8/18】です。
(お題についての詳細はこちらをご覧下さい)

お題:今日のヒーロー

・ル+次+五+銭
・助けを求めたら来たのは
・ドタバタ

OKでしたら追記へどうぞ




「うわー! た~すけてくれ~!!」
「待て~! ルパ~ン!!」

 街の中を逃げ惑うルパンと追う銭形。構図こそいつもと同じだが、いつもと違うのは珍しくルパンが本気で逃げているということだった。

「ちょ…マジ…とっつぁんてば…しつこ…」

 ぜいぜいと粗い息を吐きながらそれでも走る走る。それを追う銭形はまるで疲れを知らぬロボットのように追いかけてくる。

「わはははは! 観念しろルパン! もう逃げ場はないぞ!?」
「わー!!! じげ~ん! ごえも~ん!! 助けて~! あいつら何やってんだよ!?」

 逃走の途中で姿を消してしまった相棒達を呼ぶルパン。と。

「待たせたな!」

 突然辺りにバタバタという騒音が響き、ヘリコプターが姿を現した。そのコックピットにいるのは、見慣れた相棒。そして五右ェ門が縄梯子をおろすところだった。

「じげ~ん! ごえも~ん! お前ら遅ぇよ!!」

 空を見上げてルパンが叫ぶ。

「ヒーローってのは遅れて登場するもんだろ?」
「で、ござる」

 なぜか得意げに笑う二人。

「な~にがヒーロー<正義の味方>だ! お前らなんかヒール<悪役〉がいいとこだぜ!? いいからさっさと助けろよ!」

 しかし追いかけられるのに限界のルパンはいつもの調子で喚く。すると、するすると降りてきていた縄梯子がまたするすると上がっていき始めた。

「ちょ、なんで!?」
「助けに来てやったのにその言い草はねぇんじゃねぇのか?」

 思い切り伸ばした手の先を掠めていった縄梯子。掴み損ね、ルパンは勢い余ってべたっと地面に倒れこんでしまった。それを見逃す銭形ではもちろんなく、ルパンの手に投げ手錠ががっちりとかけられる。

「わははは! どうだルパン! 大人しくしろ!」
「次元! 五右ェ門!! 助けてくれよ! 俺が悪かったから!」

 ルパンを押さえ込むかのように馬乗りになる銭形の下でもがくルパン。

「しょうがねぇなぁ。五右ェ門、頼むぜ」
「承知」

 さすがに見かねたのか、縄梯子と一緒に五右ェ門が降りてくる。

「ん?」

 ルパンしか眼中にない銭形は五右ェ門たちのことなどすっかりノーマークで、そのために反撃に出るのが一歩遅れてしまった。

「でやぁあああ!!」

 白刃一閃、侍の刀が鞘に納められたのと同時に銭形の服が千々に舞った。帽子とパンツだけというなんとも恰好の悪い姿で呆然と立ち尽くしそして一呼吸おいてようやく事の次第を飲み込んだらしい。

「なにぃ!?」

 一瞬銭形の気がそがれたその隙に、ルパンは銭形から脱して縄梯子に下がる五右ェ門の手に掴まる。

「待て! ルパン!」
「あばよとっつぁん!」

 あっという間に空に舞い上がっていくルパンを見上げ、銭形はパンツ一枚の恰好で地団太を踏むしかなかった。

「誰がヒール〈悪役〉だって?」

 ヘリに乗り込んだルパンに次元が意地悪く笑う。

「…助けてくれてあんがと。お前らが今日のヒーローよ?」


 



ルパン様って泥棒なのにヒーローですよねぇ(^_^)
それにしてもこのお題は難しかった…
最近お題の使い方が上手くなくてしゅん…ってなってしまう…
もう少しお題を生かして話を作りたいなぁ~
あさってくらいからまた延々と難しいのが続くのでちょっと悩み中。ネタと文才降って来い~!!←欲張り

最後まで読んで下さってありがとうございました!!

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